日本美術史Ⅰ
担当者岩崎 達也
単位・開講先選択  2単位 [資格科目]
科目ナンバリングFAH-201

授業の概要(ねらい)

日本美術史を勉強するにあたって入門となる授業ですが、専も含みますも含みます。春期は、縄文時代から鎌倉時代までの日本美術史の概要を伝える通史となりますが、ただ漫然と時代の移り変わりを追うのでなく、取り上げる作品やテーマを絞り、それらについて深く、多角的に読み解くことで、作品そのものの特質のみならず、製作された時代や文化の特徴、受容者の美意識など、歴史的背景を理解できる内容を目指します。

授業の到達目標

受講生が、日本美術史の流れをおおよそ理解することと、各回の重要点について理解することを目標とします。

成績評価の方法および基準

中間テスト(50%)と、学期末試験(50%)をもとに評価します。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書テキストは用いません。参考文献として以下の2点を紹介します。
参考文献『カラー版 日本美術史』辻惟雄美術出版社
参考文献『日本美術のことば案内』日高薫小学館

準備学修の内容

ジャンルは問わないので、可能な範囲で美術館、博物館に行き、実物を観察すること。

その他履修上の注意事項

オンライン授業にすることがあります。

授業内容

授業内容
第1回ガイダンス 授業の内容と進め方などの説明
第2回美術とは何か。縄文土器と弥生土器にみる美
第3回高松塚古墳とキトラ古墳 古墳壁画が伝えるもの
第4回飛鳥・白鳳・天平時代の仏像傑作選
第5回奈良時代 正倉院宝物にみる豊かな国際色
第6回平安時代 密教美術① 木彫像の流行、密教美術の開花
第7回平安時代 密教美術② 浄土への憧れと「作善」の仏教美術
第8回平安時代 やまと絵の成立 
第9回平安時代 絵巻① 人の感情をどう表現するか「源氏物語絵巻」 
第10回平安時代 絵巻② 都の事件をどう描くか「伴大納言絵巻」 
第11回平安時代 絵巻③ 後白河法皇の企図した絵画
第12回平安時代 料紙装飾 究極に美しい紙をつくる
第13回鎌倉・南北朝時代 リアリズムの絵画と彫刻
第14回鎌倉・南北朝時代 似絵と肖像画
第15回まとめと試験