憲法Ⅰ
担当者中岡 淳教員紹介
単位・開講先必修  2単位 [法律学科 2017年度以前]
科目ナンバリングPUL-101

授業の概要(ねらい)

 日本国憲法の基本的事項について講義します。憲法Ⅰでは、主に「憲法総論」と「統治機構論」を扱います。講義形式で行いますが、適宜、学生と教員の間の質疑応答、ディスカッション、事例問題や説明問題を素材とした記述式試験の答案練習を取り入れる予定です。

授業の到達目標

①憲法総論と統治機構論の基本的な知識(公務員試験短答式試験程度)を修得する。
②憲法総論と統治機構論の問題について自身の考えを論理的に表現することができる。

成績評価の方法および基準

期末試験の成績で評価します(100%)。ただし、授業中に配布するリアクション・ペーパーを10回以上提出していた場合は、期末試験の成績に10点加点します。また、期末試験の問題は、レジュメ、参考書①・②および事前に配布するチェックシートから出題します。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書『憲法Ⅰ 総論・統治〔第3版〕』毛利透・小泉良幸・浅野博宣・松本哲治(有斐閣、2022年)
教科書『憲法判例コレクション』小泉良幸・松本哲治・横大道聡編(有斐閣、2021年)
教科書
参考文献『憲法演習サブノート210問』宍戸常寿・曽我部真裕編(弘文堂、2021年)
参考文献『公務員試験 新スーパー過去問ゼミ6 憲法』(実務教育出版、2020年)
参考文献『憲法概論Ⅰ 総説・統治機構』大石眞(有斐閣、2021年)

準備学修の内容

[予習]60分(目安)
①授業で触れる教科書の該当範囲を一読する。
②余力があれば、チェックシートに記載されている穴埋め問題を解いてみる。
[復習]60分(目安)
①再度、教科書を参照しながらレジュメまたはノートを整理する。
②授業で触れた範囲と一致する参考書②の項目の○×問題を解く。
③余力があれば、チェックシートの説明問題や参考書①の問題に挑戦してみる。
④不明な点や納得できない点が残っている場合は、それをノートに書き出し、試験までに解消できるように努める。

その他履修上の注意事項

 授業に参加する際は、教科書とレジュメ、六法を必ず持参してください。また、板書や教員の発言をレジュメやノートなどに適宜メモをするようにしてください。講義中は、他人への迷惑行為および私語を禁じていますので、該当する場合には退室をお願いしています。

授業内容

授業内容
第1回憲法の概念と立憲主義の諸原理
第2回日本憲法史の概説:明治憲法から日本国憲法へ
第3回国民主権と天皇制
第4回代議制民主主義の諸制度①:代表制と政党
第5回代議制民主主義の諸制度②:選挙と二院制
第6回代議制民主主義の諸制度③:議院内閣制
第7回国会の権限と運営
第8回内閣の権限と運営
第9回財政立憲主義
第10回日本の裁判システムと司法権
第11回付随的違憲審査制における憲法訴訟のあり方
第12回憲法判断の方法とその効果
第13回日本の安全保障体制と憲法9条
第14回地方の政治制度
第15回重要な憲法判例の総復習(LMSによるオンデマンド形式)