卒業演習(日本史4)-Ⅰ
担当者山本 英貴教員紹介
単位・開講先選択必修  2単位 [史学科]
科目ナンバリングSEM-407

授業の概要(ねらい)

 本授業は、寛政の改革を主導した老中松平定信の自叙伝『宇下人言』を取り上げる。『宇下人言』は、寛政期の政治史・外交史および定信が実施した都市政策など興味深いテーマを数多く収録する。履修者には、そのテーマの中から関心のある記事を選び、そのことについて報告してもらう。この授業の目的は、報告をするための準備を通して、各自に卒業論文を書くために必要な能力を身につけてもらうことにある。

授業の到達目標

① 文献の探し方、辞書・データベースの使い方など、研究を進めていくための手段を身につける。
② 研究論文の中身を理解し、その成果と課題を紹介できるようになる。
③ 史料を丹念に読み込む姿勢を身につける

成績評価の方法および基準

① 報告への取り組み具合とその内容(50%)
② 質疑応答への参加(50%)

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書
参考文献『松平定信』(1993年)藤田覚中央公論新社
参考文献『松平定信』(2012年)高澤憲治吉川弘文館

準備学修の内容

 報告を担当する履修者は、史料の現代語訳、語句と人名、史料をもとにした考察を載せたレジュメを作成する。その他の履修生は、毎回の授業で取り上げる箇所の史料を事前に読み込んでおくこと。

その他履修上の注意事項

① 報告を担当する履修者が作成したレジュメをもとに授業を進めていく。他の履修者にも関わることであり、報告を担当する際はしっかりとレジュメを作成すること。
② この授業は、教室にいるだけでは出席したことにならない。毎回の授業において、報告を担当した履修者、報告に対してコメントした履修者、など授業に参加した者のみ出席の扱いとする。

授業内容

授業内容
第1回授業の内容、進め方についてのガイダンス
第2回報告者の選定と報告レジュメの作成方法、史料の輪読[人足寄場に関する記事]
第3回史料の輪読[人足寄場に関する記事]
第4回担当者の報告[ラクスマンの来航に関する記事]と質疑応答
第5回担当者の報告[国法書に関する記事]と質疑応答
第6回担当者の報告[蝦夷地開発に関する記事]と質疑応答
第7回担当者の報告[北国郡代に関する記事]と質疑応答
第8回担当者の報告[海岸防備に関する記事]と質疑応答
第9回担当者の報告[朝鮮通信使に関する記事]と質疑応答
第10回担当者の報告[家格令に関する記事]と質疑応答
第11回担当者の報告[文書管理に関する記事]と質疑応答
第12回担当者の報告[伊奈忠尊の処分に関する記事]と質疑応答
第13回担当者の報告[七分積金に関する記事]と質疑応答
第14回担当者の報告[定信辞任に関する記事]と質疑応答
第15回後期テキストの選定(オンライン授業)