担当者 | 塩谷 英一郎教員紹介 | |
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単位・開講先 | 選択 2単位 [教育文化学科] | |
科目ナンバリング | ENL-201 |
英語についての理解を深める学問として、英語学があります。広く深い英語学により、英語に対する様々な理解の仕方を紹介していきます。英語の語彙の歴史・変化・多様性、英単語や英文の構造、語や文の意味論、コミュニケーション論、文章の情報構造、など。たとえば、辞書の情報にはどのような事項があり、どのように英語学習に生かすか、イギリス英語とアメリカ英語の違いの話、英語にはどのような歴史と世界的な広がりがあるか、友達には使えるけど社会人としては使わないほうがよい語句にはどういったものがあるか、英単語をどのように組み合わせると自然な英語になるか、make、 do、give、get、take、bring、putなどをどう使い分けるか、同じ語に様々な意味があるのはなぜか、日本語と英語にはどのようなずれがあるか、カタカナをそのまま英語にするととんでもない間違いになるのはどのようなものがあるか、英語の文はどのように組み立てるのか、動詞の補語や目的語とは何か、他動詞・自動詞の本当の深い意味は何か、英語の基本構造は5文型論なのかどうか、英語はフランス語やドイツ語とどういう関係なのか、等。
特に、意味論(語彙体系、表現のパターンや意味のdynamics & network、日英語比較、談話の構造や解釈、語用論[言語運用論]など)は詳しく取り上げます。
・英語を、授業で扱う様々な知的な意味付けと豊富な例から、より深く正確に理解すること。
具体的に、以下の項目を到達目標として含む。 1)英語の音声の仕組みについて理解している。 2)英語の文法について理解している。 3)英語の歴史的変遷及び国際共通語としての英語の実態について理解している。
毎回の課題50%、理解度チェックのテスト50%で判断します。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | ①『はじめての英語学〈改訂版〉』 | 長谷川 瑞穂 編著 | 研究社 |
教科書 | ②『大学生のための英単語・文法ノート―英語のプロムナード―』 | 春田 勝久 監修 | 明石書店 |
参考文献 | 英語の感覚・日本語の感覚 <ことばの意味>のしくみ | 池上 嘉彦 | NHKブックス |
参考文献 | 英語の歴史 過去から未来への物語 | 寺澤盾 | 中公新書(電子書籍有り) |
参考文献 | 英語の「なぜ?」に答える はじめての英語史 | 堀田 隆一 | 研究社 |
参考文献 | 英語の文型 ― 文型がわかれば、英語がわかる | 安藤 貞雄 | 開拓社(電子書籍有り) |
参考文献 | 英語接辞の魅力: 語彙力を高める単語のメカニズム | 西川 盛雄 | 開拓社(電子書籍有り) |
参考文献 | 英文法の考え方 ― 英語学習者のための認知英文法講義 | 野村 益寛 | 開拓社 |
参考文献 | 英日翻訳の技術 -認知言語学的発想! | 鍋島 弘治朗、 ブルックス マイケル | くろしお出版 |
毎回、スケジュールに沿って、予習・復習、課題の練習問題、理解度チェックの課題、応用課題に、着実に取り組むこと。授業の資料や課題はLMSをフル活用します。画面の小さいスマホでは見づらいかもしれません。iPadなどのタブレットまたはノートPC持参を推奨します。
「入門」は、英語理解に関するいくつかの糸口を提示するものです。そこで把握したことを手段として、積極的に英語(および英語と日本語の対応や、他の言語)の理解に取り組んでほしいと思います。まじめに聴いて、分からないことがあったら遠慮なく質問に来てください。講義を静聴できない学生には向きません。
教職にとっても重要な科目の一つです。また、教職を目指さない学生にとっても、「英語とは何か」「ことばとは何か」について真剣に考え、深く理解したい学生は、早い学年から(出来る限り1年次か2年次で)履修してほしいと思います。
「学ぼう」「理解しよう」という姿勢・態度が一番重要です。それがあれば、英語力も集中的に進歩するだろうと思います。虚心坦懐に実直に頭に入れれば今後の英語理解に大いに役に立つでしょうが、間違えていい加減に覚えると、有益な活用ができなくなると思います。
瞬間的な面白さというよりは、言葉はどのように成り立っているかをじっくり勉強することで、言葉をより深く普遍的に理解することに通じ、ゆっくりじっくり長期的に有益性と面白さが分かってくると思います。
回 | 授業内容 |
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第1回 | ガイダンス・英語学とは【到達目標(1) 到達目標(2) 到達目標(3)】 広がりゆく英語学の諸分野【到達目標(1) 到達目標(2) 到達目標(3)】 |
第2回 | 音声学・音韻論【到達目標(1)】 |
第3回 | 辞書の読み方、ことばの多義性、意味の体系と流動性【到達目標(1) 到達目標(2) 到達目標(3)】 |
第4回 | 英語の語彙の多様性、英語の歴史・概観【到達目標(1) 到達目標(2) 到達目標(3)】 |
第5回 | 世界の中の英語、イギリス英語・アメリカ英語など【到達目標(1) 到達目標(2) 到達目標(3)】 |
第6回 | 形態論(語の中の意味要素)、形態音韻論【到達目標(1) 到達目標(2)】 |
第7回 | コロケーションとイディオム【到達目標(2) 到達目標(3)】 |
第8回 | 日英比較、和製英語など【到達目標(1) 到達目標(2) 到達目標(3)】 |
第9回 | 文型と意味、自動詞と他動詞【到達目標(2)】 |
第10回 | 2者関係を表す動詞・文型・表現【到達目標(2)】 |
第11回 | 3者関係を表す動詞・文型・表現【到達目標(2)】 |
第12回 | 形容詞構文【到達目標(2)】 |
第13回 | 品詞と句構造、文の要素のくくり方・英文の組み立て方、否定文の論理構造【到達目標(2)】 |
第14回 | あいまいな文・多義文、統語論・生成文法【到達目標(1) 到達目標(2) 到達目標(3)】 |
第15回 | 春期のまとめ |