対人関係心理学Ⅰ
担当者大江 朋子教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [心理学科 2017年度以前]
科目ナンバリングSOP-103

授業の概要(ねらい)

 人はさまざまな行動をとるが、何がそれらの行動を生じさせているのだろうか。ここでは、社会心理学で扱われる主要な対人行動が生じる原因についての理解を深める。たとえば、残酷なまでに他者を傷つけてしまうのはなぜか、自分を犠牲にしても他者を助けるのはなぜか、パートナーの裏切りに嫉妬が生じるのはなぜか、ある集団の人たちを差別してしまうのはなぜか、対人行動にメディア接触は影響するかなどの問題を扱う。研究の方法を具体的に把握するために、(1)実験や調査のデモンストレーションを行う機会、(2)現在進行している研究に参加する機会、(3)近年注目されている研究の内容を外部講師にわかりやすく解説してもらう機会を設ける。

授業の到達目標

 ①社会心理学で扱われる主要な対人行動が生じるに至る心理過程について、この分野の専門的な知識を用いて説明することができる。
 ②社会心理学の研究を批判的に検討することができる。

成績評価の方法および基準

 ①専門的知識の習得状況を知るための試験の成績(70%)
 ②社会心理学の研究を批判的に検討できるかを調べるための課題の成績(30%)

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書 指定しない。参考文献は授業内で随時伝える。
参考文献

準備学修の内容

・配布プリントの内容の予習と復習をし、基礎的な専門用語について説明できるようにする。
・各授業において紹介された方法や理論を理解する。さらに、今後どのような方法で何を明らかにすべきかについての自分の考えをまとめる。
・授業での指示に従って課題を提出する。

その他履修上の注意事項

・教室の大きさや授業内容に合わせて、受講者数を制限することがある。必要に応じて抽選を行うため、初回授業の前後の連絡に留意すること。
・資料配布および課題提出には、帝京大学のLMSまたはWeb File Serverを利用する。テキストは指定しない。参考文献は適宜紹介する。
・各授業回の資料を印刷する必要がある場合には,事前に各自でプリントアウトしておく。
・授業回の順序は変更になることがある。
・調査や実験を主とする研究に参加し、その研究についての解説を受ける機会を設ける予定である。これらの研究の実施から報告までのいずれの過程においても、研究参加者の匿名性には十分配慮する。結果の報告には、参加者全体のデータを統計的に分析した結果が用いられ、個人を特定できる情報が含まれることはない。

授業内容

授業内容
第1回対人関係心理学Ⅰで扱う範囲と授業の方針を説明する
第2回反社会的行動:攻撃の人類史と攻撃の種類を学ぶ
第3回反社会的行動:攻撃を生起させる要因を学ぶ
第4回反社会的行動:メディアと攻撃の関係について学ぶ
第5回向社会的行動:助け合いの人類史と助け合いの種類を学ぶ
第6回向社会的行動:援助を生起させる要因を学ぶ
第7回向社会的行動:向社会的行動と共感性の関係を学ぶ
第8回恋愛・配偶行動:調査データから日本の現状を学ぶ
第9回恋愛・配偶行動:愛情の種類と文化差を学ぶ
第10回恋愛・配偶行動:破局と関係維持について学ぶ
第11回集団間関係:集団間の敵対と犯罪について学ぶ
第12回集団間関係:非人間化の過程を学ぶ
第13回集団間関係:関係改善のモデルを学ぶ
第14回対人関係心理学の意義と課題をまとめ,理解度を確認するための試験を行う。
第15回近年注目される対人関係心理学の研究を学ぶ(外部講師)(オンライン授業)