教育心理学
担当者山村  豊教員紹介
単位・開講先選択必修  2単位 [初等教育学科 こども教育コース]
科目ナンバリングEDP-201

授業の概要(ねらい)

 教育心理学の対象となる領域のうち、教育心理学の基礎(教育心理学史、学習、認知、動機づけ)を概観したのち、学習指導、教育評価、学級集団についての先行研究を中心に概観する。それらを通じて、今日の学習指導や評価、学級経営の問題点や課題について考察していく。

授業の到達目標

 選択必修科目『感性と知性の心理』や教職に関する科目『心身の発達と学習過程』で習得した学習、認知、動機づけについての心理学的知見を踏まえつつ、学習指導、教育評価、学級経営の心理学諸理論を理解できる。

成績評価の方法および基準

 授業の受講態度、授業中に実施する小テスト(20%)、学期末テスト(80%)を総合して評価する。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書『学びのための心理学』(改訂版)山村豊・青木智子(編)(北樹出版)
参考文献

準備学修の内容

 授業前に、テキストの講義内容が記載さている箇所を、簡単に、読んでおく。
 授業後、ノートとプリントをまとめ、授業内で分からなかった点を後日質問すること。

その他履修上の注意事項

 教育心理学の中でも学習と認知、動機づけなどの基礎的側面と、学習指導と教育評価などの応用的側面を取り上げる。心理学全般を理解したうえで受講すると理解が深まるため、『心理学概論Ⅰ』『心理学概論Ⅱ』を併せて履修すると、学習効率は飛躍的に高くなる。また、教員採用試験教職教養「教育心理」を強く意識して授業を行う。

授業内容

授業内容
第1回教育心理学とは―授業ガイダンス
第2回学習についての2つの考え方―連合説と認知説
第3回連合説の学習理論①―古典的条件づけと道具的条件づけ
第4回連合説の学習理論②―オペラント条件づけと社会的学習理論
第5回認知説の学習理論①―記憶プロセス
第6回認知説の学習理論②―記憶システムとメタ認知
第7回学習の動機づけ①―内発的動機づけと外発的動機づけ
第8回学習の動機づけ②ー動機づけの向上と自己決定理論
第9回学習指導①ープログラム学習と完全習得学習
第10回学習指導②ー発見学習・有意味受容学習と自己調整学習
第11回教育評価①ー測定と評価
第12回教育評価②ー教育評価の種類と機能
第13回これまでの授業内容のふり返り
第14回過去の小テストの解説(LMS)
第15回期末テストとまとめ