教育原理
担当者佐藤 高樹教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [資格科目]
科目ナンバリングEDU-101

授業の概要(ねらい)

 この授業は、教職課程科目の一つ(教育の基礎的理解に関する科目―教育の理念並びに教育に関する歴史及び思想)に位置づく。教職課程(および学芸員課程)の入口に位置する必修科目として、教職に関わる基本的概念・基礎的知識について理解を深めていく。
「よい教育とは何か」「そもそも教育は何のためか」「教育には何ができるのか/できないのか」といった根本的な問題について、教育学研究の知見に基づきながら学生自身が思考を深めることをねらいとしている。教育をめぐる諸課題への考察を通し、「教育を見る眼」を養うことをめざす。
主に、次の3つを軸に内容を構成する。
(1)教育の基本的概念/(2)教育に関する歴史/(3)教育に関する思想

授業の到達目標

(1)教育学における基本的な概念(「教育」「学習」「発達」など)について、過去の教育思想や歴史の知識を活用しながら説明できる。
(2)教育的営みの歴史的展開に関する学びを通し、公教育の役割について正確に理解している。
(3)日本の教育をめぐる現状や課題(その概要)について、教育思想(史)を思考の補助線にしながら考察できる。

成績評価の方法および基準

「授業参加度」=各回リアクション・ペーパーの提出(40%)、レポート課題(25%)、および試験(35%)の成績に基づき、総合的に判断します。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書※毎授業時に資料を配布する。
参考文献『教育原理』(アクティベート教育学01)木村元・汐見稔幸編著ミネルヴァ書房
参考文献

準備学修の内容

(1)LMSにアップされるリアクション課題や補足資料を通して、授業内容をふり返りや補足を行う。
(2)配布資料や授業で紹介する参考文献をもとに、授業内容に関わる知識を自主的に深める。
(3)新聞や雑誌(教育科学研究会編集『教育』)などのメディアを活用しながら、最新の教育情報を収集する。

その他履修上の注意事項

(1)授業で配布する資料(主にA4サイズ)を綴じられるファイルを用意、持参すること。
(2)LMSを活用して資料や課題の提示を行う予定であるので、随時チェックすること。

授業内容

授業内容
第1回イントロダクション:教育の「常識」を問い直す
第2回教育学を学ぶ意味:問題事例に着目しながら
第3回教育の定義とモデル
第4回人間の発達と教育(1):家庭教育、早期教育から考える
第5回人間の発達と教育(2):人間が「育つ」ということ
第6回学校とはどのような場所か(1):近代教育の歴史
第7回学校とはどのような場所か(2):日本における学校教育の形成
第8回学校とはどのような場所か(3):現代における意味と課題
第9回教育の社会的役割を考える:公教育とは
第10回子ども理解と教育実践(1):教育方法の思想とその変遷
第11回子ども理解と教育実践(2):学びの思想としくみをめぐって
第12回子どもの能力と評価:「学力」と「資質・能力」
第13回現代教育の直面する課題から考える:情報化、教育格差
第14回教師の歴史と思想に学ぶ
第15回全体のふり返り・まとめと評価〜教育と学校の未来を考える〜(LMS)