担当者 | 喜多 康夫教員紹介 | |
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単位・開講先 | 選択 2単位 [法律学科 2017年度以前] | |
科目ナンバリング | FUL-102 |
法は、大まかにいえば(憲法や民法などの)国内法と国際法に分けることができます。国内法は、憲法や民法などの各国ごとの法です。これに対して、国際法は国際社会の法です。法学部の学生さんは国内法と国際法の双方を理解しないといけません。この法学概論Ⅱでは、現在進行中のロシアによるウクライナ侵攻(以下、ウクライナ戦争)を踏まえながら入門編として国際法を概括的に説明します。
①国際法の基礎的な理解を得ることができる。
②リーガル・マインドを涵養する
成績評価については、各回での質問票の評価(56%)とLMS試験(44%)に基づいて行います。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 『ベーシック国際法 2022』 | 浅田正彦(編代) | (東信堂、2022年) |
参考文献 | 『基本国際法(第3版)』 | 杉原高嶺 | (有斐閣、2018年) |
参考文献 | 『判例国際法(第3版)』 | 薬師寺公夫・坂元茂樹・浅田正彦・酒井啓亘 (編集代表) | (東信堂、2019年) |
参考文献 |
LMSでPowerPointのスライドや国際法に関する論文のpdfファイルを授業資料として配布しますので、それらを事前に読んできてください。
【関連科目】この法学概論Ⅱは、あくまで国際法入門であり、この授業だけを履修しても国際法を習得することにはなりません。この法学概論Ⅱのほか、国際法の主たる授業には、「国際法Ⅰ(歴史・法源)」、「国際法Ⅱ(主体)」、「国際法Ⅲ(空間)」及び「国際法Ⅳ(秩序維持)」があります。国際法の全体像を理解するためには、上記科目を履修することが望ましいです。また、さらに国際法の専門分野として、「国際組織法Ⅰ/Ⅱ」「国際人権法」「国際安全保障法」「国際経済法Ⅰ/Ⅱ」「国際裁判所論Ⅰ」「国際刑事法Ⅰ/Ⅱ」などがあり、国際法体系を全体としてより深く勉強できるようになっています。
【学生へのメッセージ】国際法に関心を持つ学生さんは、「国際法Ⅰ(歴史・法源)」、「国際法Ⅱ(主体)」、「国際法Ⅲ(空間)」及び「国際法Ⅳ(秩序維持)」を来年度以降、履修してください。
また第1回目のオリエンテーションで、授業のスケジュールと単位の取得方法などを説明するので、必ず出席するようにしてください。
質問のある学生は、yaskita@main.teikyo-u.ac.jpにまでメールを送ってください。なお、その場合は表題に「・・・の件」とした上で、氏名及び学籍番号と用件の内容をメール本文に記して送ってください。
回 | 授業内容 |
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第1回 | オリエンテーション |
第2回 | 01. ウクライナ戦争における国際法の役割 |
第3回 | 02. ウクライナ戦争に関連する安全保障の国際法上の問題 |
第4回 | 03. ウクライナ戦争に関わる国家の問題 |
第5回 | 04. ロシアとウクライナの領域紛争 |
第6回 | 05. ウクライナ戦争と外交関係 |
第7回 | 06. ウクライナ戦争と避難民問題 |
第8回 | 07. ウクライナ戦争の国際経済法上の問題 |
第9回 | 08. ウクライナ戦争における海と空の問題 |
第10回 | 09. ロシアの国家責任 |
第11回 | 10. 国際裁判におけるウクライナ対ロシア(Lawfare) |
第12回 | 11. ウクライナ戦争委おける武力紛争法[1]:中立法規 |
第13回 | 12. ウクライナ戦争委おける武力紛争法[2]:交戦法規と占領法 |
第14回 | 13. ウクライナ戦争での戦争犯罪の処罰 |
第15回 | オンライン授業として復習テストの実施 |