外交史Ⅱ
担当者山口  航教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [法律学科 2017年度以前]
科目ナンバリングINR-102

授業の概要(ねらい)

この講義では、第二次世界大戦後の米国外交に焦点を合わせ、外交史の基本的な流れを論じていく。外交の基本的なしくみや今日的な課題などを幅広く学ぶ。

授業の到達目標

1) 外交史における基本的な知識を有し、幅広い教養と倫理観を身につけて、論点を把握することができる。
2) 外交史に関して、多様な問題の本質を分析することができる。
3) 今日の外交の諸問題をより深く理解することができるようになる。

成績評価の方法および基準

1) 平常点 30%(リアクションペーパーなど)
2) ブック・レポート 20%
3) 期末試験 50%(授業内で解説。理解度、論理性、体裁の観点から評価する)

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書『現代アメリカ政治外交史――「アメリカの世紀」から「アメリカ第一主義」まで』青野利彦・倉科一希・宮田伊知郎編ミネルヴァ書房、2020年
参考文献『戦後国際関係史――二極化世界から混迷の時代へ』モーリス・ヴァイス(細谷雄一・宮下雄一郎監訳)慶應義塾大学出版会、2018年

準備学修の内容

教科書の該当箇所を読むこと。
より深く学びたい人は、参考文献(適宜授業中に紹介する)も読むこと。
継続してニュースに接する習慣を身につけること。

その他履修上の注意事項

ノートをしっかり取ること。
外交史Iも受講すると理解が深まる。
受講者の関心や社会の情勢に合わせて、授業計画の変更もあり得る。

授業内容

授業内容
第1回イントロダクション
第2回現代大統領制と戦間期の危機――フランクリン・D・ローズヴェルト政権の内政と外交(オンライン授業の予定)
第3回新しい時代の幕開け――ハリー・S・トルーマン
第4回「アメリカの世紀」の大統領――ドワイト・D・アイゼンハワー
第5回ニュー・フロンティアへの挑戦――ジョン・F・ケネディ
第6回戦後アメリカ自由民主主義の変容――リンドン・B・ジョンソン
第7回非民主的政治外交の展開とその限界――リチャード・M・ニクソン、ジェラルド・R・フォード
第8回未完の物語――ジェームズ・E・カーター
第9回新保守主義の内政と外交――ロナルド・W・レーガン
第10回冷戦終結と分裂するアメリカ社会――ジョージ・H・W・ブッシュ
第11回中道路線と冷戦後秩序の模索――ウィリアム・J・クリントン
第12回「思いやりのある保守主義」と「対テロ戦争」――ジョージ・W・ブッシュ
第13回政治の分極化と対外関与負担の抑制――バラク・H・オバマ
第14回「例外」の国の例外?――ドナルド・J・トランプ
第15回まとめ