病弱者(重複)の指導法
担当者妹尾  浩
単位・開講先選択  2単位 [初等教育学科 こども教育コース]
科目ナンバリングSNE-303

授業の概要(ねらい)

 病弱・身体虚弱の子どもたちの現状とその教育について理解するとともに、病弱・身体虚弱の子どもたちに対する適切な支援に関わる基本的・基礎的な知識や心構えを身に付けることを目的とします。(特に、他の障害種の特別支援学校との違いなどをグループ協議や発表なども含めて)
 そのために、病弱・身体虚弱の子どもたちの心理特性、学習上・生活上の困難さの理解、病弱教育対象の主な疾患、病弱教育の場と教育形態、指導内容(各教科・自立活動等)・方法(模擬授業を含む)など、病弱・身体虚弱の子どもたちの理解と支援に関わる指導案に基づく演習ができることを最終目標とします。

授業の到達目標

 ・教員・保育士として最低限の「即戦力」、「実践力」となるための知識・思考力・判断力を習得する。
 ・模擬授業を通して、病弱・身体虚弱の子どもたちの指導法を習得する。
 ・教員・保育士として実践方法を理解し、教育活動・保育活動に実践することができる。

成績評価の方法および基準

 定期試験(60%)。レポート(20%)、2回分の授業内容に関するレポート課題提出と添削。グループ協議及び授業への参加状況(20%)を総合的に評価します。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書テキストは使用せず。毎回、関連資料を配布します。
参考文献特別支援学校の学習指導要領を踏まえた『病気の子どものガイドブック』病弱教育における指導の進め方全国特別支援学校病弱教育校長会ジアース教育新社
参考文献『チームで育む病気の子ども』新しい病弱教育の理論と実践松浦俊弥北樹出版
参考文献『特別支援学校教育要領・学習指導要領解説 総則等編(幼稚部・小学部・中学部)』平成30年3月文部科学省海文堂出版
参考文献『特別支援学校教育要領・学習指導要領解説 自立活動編(幼稚部・小学部・中学部)』平成30年3月文部科学省海文堂出版
参考文献「病弱・虚弱児の医療・療育・教育」改訂3版宮本信也・土橋圭子金芳堂

準備学修の内容

 ・予習課題についてレポートをまとめ、また、授業の復習を行い、病弱教育に関する専門用語・問題点・課題等を整理し、追究してほしい。
 ・また、広く教育ニュースに関心を持って、病弱教育との関連で考えることを続けてほしい。

その他履修上の注意事項

 ・授業の中でのグループ討議や発表には積極的に参加し、他の学生からの意見や考え方を多面的な視点から学んでほしい。
 ・授業を通して、病弱の子どもたちの現状とその教育についての理解が進み、病弱の子どもたちへの支援が広がっていくことを望んでいます。
 ・積極的な態度で受講してください。

授業内容

授業内容
第1回・オリエンテーション、病弱・身体虚弱の子どもの理解(現状と教育)その①
第2回・病弱・身体虚弱の子どもの理解(現状と教育)その②
第3回・病弱教育の教育課程と学びの場
第4回・病弱の子どもへの教科指導上の配慮事項①
第5回・病弱の子どもへの教科指導上の配慮事項②
第6回・病弱教育の対象となる児童生徒の主な疾患Ⅰ悪性新生物
第7回・病弱教育の対象となる児童生徒の主な疾患Ⅱ心身症
第8回・病弱教育の対象となる児童生徒の主な疾患Ⅲ食物アレルギー (オンライン授業)
第9回・病気の子どもの実態表づくり
第10回・病弱教育における自立活動の位置づけ
第11回・病弱教育の教科指導(指導案作成と教材づくり)①
第12回・病弱教育の教科指導(指導案作成と教材づくり)②
第13回・指導案に基づく模擬授業とグループ討議①
第14回・指導案に基づく模擬授業とグループ討議②
第15回・指導案に基づく模擬授業とグループ討議③と病弱者の指導法のまとめ