授業の概要（ねらい）

本講義は、日本で就職を目指す外国人留学生を対象にしたキャリア演習科目です。将来のキャリアを考えるために必要な就職活動の軸を見つけて希望のキャリアに進むために必要となる能力の育成を行います。

日本の就職活動では、自分が希望する企業を決め、企業に自分の武器となる特性や能力をPRすることが求められます。また、複雑な試験に対応するための事前準備が必要です。本講義では、希望する企業を見つけるための基準（企業選びの軸）をみつけるための方法論について学習し、自律的に準備が行えるように、目標達成のための方法論やタスクの管理能力を身に付けていきます。また、外国人留学生が試験対策で不安を感じる面接対策については、他社に対して自分の考えを正確に伝えるためのコミュニケーション能力について、考えを整理する、論理的に話すための文章の構成方法について技術的な学習を行い、各回の授業の中で実践することで、ビジネスシーンで通じるコミュニケーション能力を身に付けます。この授業の最終目標は企業からの内定獲得ではなく、自身の夢の実現のために就業後に活躍するためのジェネリックスキルの育成も行います。特にグループワークやPBL（Project Based Learning）を通じて思考能力や企画力、応用力、情報リテラシー能力などのレベルアップができるように配慮した授業設計をしています。前期・後期含めて授業は、就職活動の知識理解（StageⅠ）から、日本の就職活動の初期準備（StageⅡ）インターンシップへの準備（StageⅢ）、就職活動の準備（StageⅣ）、就職活動の実践（StageⅤ）の5つの構成で構成されます。

本科目の教員は、外国人留学生の就職支援を専門に行う第一人者です。様々な大学で外国人留学生のキャリア教育や就職支援に携わり、過去に1万人を超える外国人留学生の就職支援を行う一方で、日本国政府や自治体の外国人労働政策の政策立案のアドバイザーも務めています。本授業では、外国人留学生と企業の両方の目線から実例や実体験を基に講義を展開していきます。さらにグループワークや課題解決のワークなどを行うことにより、知識を深めながら、社会で活躍するための能力の開発を行い成長できるように授業を設計し、外国人留学生が希望する進路実現に向けて、納得したキャリアデザインが描けるように、教員と受講生が双方向でコミュニケーションをとりながら丁寧な指導を実施します。

授業の到達目標

1.就職活動に向けた企業選びの軸をみつけ、希望企業の選択
2.進路実現のための自律的な行動力
3.他者に対して自分の考えを正確に発信できるコミュニケーション能力
4.ビジネスシーンで通用するマナーと思考力、分析力

成績評価の方法および基準

平常点 30% 　授業への参加態度
課題提出と評価　40% 期日を遵守し、定められた形式で提出すること
面接　 20%
キャリアサポートセンターが実施する就職支援行事への参加状況 10%

教科書・参考文献

準備学修の内容

・授業内で実施したワークは次週までに必ず各自で実施すること
・本講義で学んだ方法論を活かして主体的に就職活動で必要な準備を行うこと

その他履修上の注意事項

・全15回すべての授業への参加を強く推奨します。また、遅刻は厳禁です。
・特に「7回～10回」「11回～14回」でそれぞれ1つの課題を行うので連続して参加するようにしてください。
・日本での民間企業就職を考えている方は履修することをお薦めします。
・補助教育として、キャリアサポートセンターが主催している就職行事へ積極的に参加することで、より高い成果を得ることが可能になります。行事の詳細は、授業内のオリエンテーションでお知らせします。

授業内容