担当者 | 早川 友恵教員紹介 | |
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単位・開講先 | 選択 2単位 [心理学科 2017年度以前] | |
科目ナンバリング | PIP-101 |
知覚および認知は、「こころ」の成立ちの基盤をなす機能です。私たちは、どのようにして自分や他者また物理的世界にある膨大な情報を処理し、注意、記憶、思考、学習、言語、推論、問題解決などの認知処理を巧みに行っているのでしょう。これら知覚・認知の心的過程は、日頃当たり前のように行われているため、その重要性を意識することが少ないですが、これを失った時のことを考えると、「こころ」の形成に極めて重要であることが分かります。
本科目では、このような心的過程について、またその障害がもたらす諸問題とともに総合的に紹介します。
知覚・認知がヒトの「こころ」の形成に対して果たす役割について理解を深め、ヒトが生活するあらゆる局面で知覚が重要であることを説明できる。さらに以下の能力を身につける。
①基礎心理領域の知識を習得し、その法則や理論を説明できる。
②心理学的問いを解明するために、具体的な研究方法を提起できる。
③自らの心理学の知識や技術を実社会の中で幅広く活用することができる。
試験成績および平常点を学期末に総合的に評価する。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | (資料を授業時に配付する。) | ||
参考文献 | 『スタンダード感覚知覚心理学』 | 綾部早穂・熊田孝恒(編) | サイエンス社 |
参考文献 | 『認知心理学-知のアーキテクチャを探る』 | 道又爾・他(著) | 有斐閣アルマ |
関連する図書および講義資料を事前に目を通した上で授業に臨むことを期待する。
学習意欲のある熱心な学生の参加を期待する。
※ 2018年度以降の入学生には、公認心理師受験資格に必要な科目です。
2017年度以前の入学生は、心理学科のホームページを参照してください。
回 | 授業内容 |
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第1回 | 知覚・認知の全体構造を学ぶ。 |
第2回 | 感覚・知覚の基本特性を学ぶ。 |
第3回 | 視覚の成立過程と高次処理を学ぶ。 |
第4回 | 聴覚の成立過程と高次処理を学ぶ。 |
第5回 | 体性感覚および化学的感覚の成立過程と高次処理を学ぶ。 |
第6回 | 味覚および嗅覚の成立過程と高次処理を学ぶ。 |
第7回 | 感覚・知覚の障害を学ぶ。 |
第8回 | 認知の基本特性を学ぶ。 |
第9回 | 記憶(短期記憶・長期記憶・ワーキングメモリ等)の基本特性と成立過程を学ぶ。 |
第10回 | 学習の基本特性と成立過程を学ぶ。 |
第11回 | 注意のメカニズムと影響を学ぶ。 |
第12回 | 知識の表象と構造および知識と言語の関係を学ぶ。 |
第13回 | 問題解決と推論を学ぶ。(オンライン) |
第14回 | 認知・思考等の障害を学ぶ。 |
第15回 | 講義内容を総括し、ディスカッションを行なう。 |