演習Ⅱ
担当者武田 基秀教員紹介
単位・開講先必修  2単位 [経営学科]
科目ナンバリングSEM-302

授業の概要(ねらい)

 ゼミ活動を通じて、将来、新たな事業を起こすリーダーになるため、また、家業の事業を継ぐ可能性がある学生はその準備のため、研究をすることを期待します。
 この目標の実現のために、以下の方法でゼミをすすめます。 
A.人間と組織における進化の動態の研究
 後期は、ジャレド・ダイアモンド著『銃・病原菌・鉄』上・下の輪読を行う。この研究成果を持ち回りで発表し討議する。これにより、人類1万2000年の歴史における、人間と組織の変化・成長の動態を学習する。これらを生む重要な点(オーダー・パラメーター)を社会科学として明確にし、また、討議・整理を行う。この知識を、より良い社会経済を形成するために、新しいビジネスを作る意思とそれを実行するノウハウとして活用することを狙う。
B.自分の個別研究テーマの開発と研究実施とゼミでの発表と討議
 通年ないし半期で実行する自分の個別の研究テーマを設定し、それを研究しながらゼミで発表し討議することで、研究の進め方及び論文の書き方を学び、研究対象についての知識深めていく。
 
授業の進め方は、毎回教員から直近の注目すべき出来事の説明と意見交換(15分)、テーマA並びにテーマBのゼミテンの発表と討議(各30分)を基本とし、更に、期中2回は、日本経済新聞記事を読みゼミテンの発表と討議をするワークショップを加えて進める予定。

授業の到達目標

 年度を通じて実施する個別研究を深化させ、その結果を小論文としてまとめ、魅力あるプレゼンができること。
 実践的なプレゼンテーションと討議で、知識を深化させ、他者に効果的に説明できるようにすること。
 人間と組織の進化に関する知識を広め、新たなことに柔軟に挑戦していく知恵と姿勢を増進させる。
 新たな事業のアイデア、また、家業の事業を継ぐ可能性がある学生はその準備につき、現時点の自分の考えを明確に説明できるようにすること

成績評価の方法および基準

 テーマA並びにテーマBに関する研究成果レポートとプレゼンテーションへの評価(50%)。授業での発表・ディスカッションへの積極的な参加と貢献(30%)。出席等授業態度にみられるdiscipline(訳注:決められたことをそれが辛かろうが妥協せずに実行する強い姿勢・自制心・自己鍛錬)(20%)。これらを総合して評価します。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書『銃・病原菌・鉄』上・下ジャレド・ダイアモンド著(草思社文庫)
教科書日本経済新聞 『私の履歴書 企業人編』日本経済新聞社編(日経新聞社)等
参考文献『戦争の世界史』ウイリアム・H・マクニール著(中公文庫)
参考文献『原子爆弾の誕生㊤㊦』リチャード・ローズ著(啓学出版)

準備学修の内容

 テーマAではジャレド・ダイアモンド著『銃・病原菌・鉄』上・下の事前研究を充分に行うこと。
 テーマBの個別研究テーマは、事前学習を行いテーマ設定・中間・進捗発表を行う準備をすること。並びに、教官・ゼミテンの異なる意見・知識を活用して、その研究を深化させることが求められます。

その他履修上の注意事項

 日本経済新聞を読むようにしてください。
 パワーポイント プレゼンテーションスキルを磨いてください。

授業内容

授業内容
第1回 前期のレビュー
第2回 テーマA並びにテーマBに関する実施状況の確認と当期の実施方法の確認
第3回 ワークショップ(1):論文の書き方について
            就職について(1)
 
第4回 各自のテーマA並びにテーマBの発表と討議
第5回 各自のテーマA並びにテーマBの発表と討議
第6回 各自のテーマA並びにテーマBの発表と討議
第7回 各自のテーマA並びにテーマBの発表と討議
第8回 ワークショップ(2):日本経済新聞「私の履歴書」から如何に人間と組織における進化の動態を勉強するか
            就職について(2)
第9回 各自のテーマA並びにテーマBの発表と討議
第10回 各自のテーマA並びにテーマBの発表と討議
第11回 各自のテーマA並びにテーマBの発表と討議
第12回 各自のテーマA並びにテーマBの発表と討議
第13回 各自のテーマA並びにテーマBの発表と討議
第14回 テーマA ジャレド・ダイアモンド著『銃・病原菌・鉄』最終総括発表
 テーマB 各自個別研究の最終発表 
第15回 テーマA ジャレド・ダイアモンド著『銃・病原菌・鉄』輪読(まとめ)
 テーマB 各自個別研究の最終発表(まとめ)