書写Ⅰ
担当者山本 晃一
単位・開講先選択  2単位 [初等教育学科 初等教育コース]
科目ナンバリングESS-111

授業の概要(ねらい)

毛筆による表現の楽しさに触れながら、「ひらがな」を「正しく整えて読みやすく、そし
て美しく」書くための知識について学びます。「書写」における毛筆の学習は、毛筆によっ
て文字の本来の書き方を学び、文字を書くことの理解を深めることにあります。ですので、
この授業は、毛筆で文字をうまく書くことではなく、この授業の学びを通して、日ごろ使う
硬筆(ペン)でひらがなを「正しく整えて読みやすく、そして美しく」書くためのスキル習
得を目指します。

授業の到達目標

1ひらがな・カタカナを「正しく整えて読みやすく、そして美しく」書くための知識やス
キルを習得する。
2教職課程履修者は「書写」の授業担当者としての基礎的・基本的な資質を身に付ける。

成績評価の方法および基準

授業各回への取り組み方(50%)、授業を通しての文字の変容度・提出物の内容(50%)、を
みて総合的に評価します。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書授業で資料を配布します。
参考文献『明解 書写教育』全国大学書写書道教育学会編(萱原書房)
参考文献書写の教科書

準備学修の内容

各授業での学修内容を硬筆で復習することで、手書きのスキルは確実に向上します。日ごろ
のメモやノートへの記述時に、この授業での学びを意識するなど、硬筆(ペン)への応用を
目指しましょう。

その他履修上の注意事項

実技の道具(書写のセット、鉛筆など)が必要です。詳しくは第 1 回の授業で説明します。
実技だけで評価が決まるわけではありませんので履修に際して書道経験の有無は関係あり
ません。文字書くことに苦手意識のある人ほど学修の効果を実感することができます。経験
者も未経験者も、毛筆による表現の楽しさに触れながら学びましょう。

授業内容

授業内容
第1回ガイダンス、用具用材について
第2回「書写」の意義、ねらい(お習字と何が違うのか)
第3回毛筆のあつかい方
第4回美しいひらがなの姿I 向かい合う線の方向と字形
第5回美しいひらがなの姿II 右回り、左回りの曲がり
第6回美しいひらがなの姿III 大回りの線
第7回美しいひらがなの姿IV 折れの線とひらがなの姿1
第8回美しいひらがなの姿V 折れの線とひらがなの姿2
第9回美しいひらがなの姿VI 結びの線とひらがなの姿
第10回美しいひらがなの姿VII 結びの線とひらがなの姿2
第11回ひらがなのまとめ
第12回ひらがなの行書的表現
第13回美しいカタカナの姿I 直線的表現
第14回美しいカタカナの姿II 曲線的表現
第15回 まとめ 課題提出