担当者 | 石田 航教員紹介 | |
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単位・開講先 | 選択 2単位 [心理学科 2017年度以前] | |
科目ナンバリング | CLI-203 |
日本臨床心理士資格認定協会は、臨床心理士に求められる固有な4つの専門業務をあげている。その内容は① 臨床心理査定、② 臨床心理面接、③ 臨床心理的地域援助、④ ①~③の調査・研究である。③ 臨床心理的地域援助はコミュニティ心理学が相当すると考えられ、心理職にとって必要なスキルである。
コミュニティ心理学は、私たち人間と、社会や環境(コミュニティ)との関係について考え、実践する学問である。
心理社会的問題に、社会や環境に人間が適応することを目指すだけでなく、社会や環境を人に適合させる方法について検討することが重要である。後者について検討するのがコミュニティ心理学である。
本講義では、コミュニティ心理学が扱うテーマを概観し、理念や方法論を合わせ学ぶ。
コミュニティ心理学の実践領域の知識を修得し、その法則や理論を説明できる
立場が異なる他者がかかえる心理学的課題を受容できる
グループで協力して、心理学的課題に取り組むことができる
講義で得た知識を日常の人間関係で実践できる
毎回のリアクションペーパー(60%)、試験(40%)
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | |||
参考文献 | よくわかるコミュニティ心理学 | 植村勝彦 | ミネルヴァ書房 |
配布資料に目を通し復習を十分に行う。
・真剣に学ぼうとしている学生の邪魔(私語、飲食、スマートフォンの使用)をしないこと。
・個人でのワークのみならず、ペアワークやグループワーク等も予定しているため、主体的、積極的な参加が求められる。
・ゲストスピーカーを招くことがある。
・授業内で調査を依頼することがある。
回 | 授業内容 |
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第1回 | 現代社会における心の問題 |
第2回 | コミュニティ心理学の定義・理念 |
第3回 | 精神医療を廻る歴史的背景 |
第4回 | コミュニティ心理学の歴史的背景 |
第5回 | 日本におけるコミュニティ心理学の歴史的背景(オンライン) |
第6回 | 基本的発想①予防的介入 |
第7回 | 基本的発想②危機理論と危機介入、ネットワークモデル |
第8回 | 基本的発想③ストレング視点 |
第9回 | 基本的発想④発達成長モデル |
第10回 | 介入・援助の方法①コンサルテーション・リエゾン |
第11回 | 介入・援助の方法②緩和ケア・遺族ケア |
第12回 | 介入・援助の方法③アドボカシー・心理教育 |
第13回 | 介入・援助の方法④アウトリーチ |
第14回 | 試験とまとめ |
第15回 | まとめと試験解説 |