担当者 | 今野 久子教員紹介 | |
---|---|---|
単位・開講先 | 選択 2単位 [観光経営学科] | |
科目ナンバリング | TPA-303 |
近年、良好な環境や地域の価値の維持向上のための住民・事業主等による取組みが「エリアマネジメント」として体系化・提唱されている。本演習と並行して開講する「エリアマネジメント論」では、主に「エリアマネジメント推進マニュアル(国土交通省、平成20年度)」に沿ってその基本的な考え方の理解を目指している。
本演習では、上記の基礎的理解を踏まえ、住宅地・商業地という地域特性の違いに着目し、具体の事例を対象としてエリアマネジメントの実践について理解を深めるとともに、課題を発見・解決する思考力(Problem Based Learning)、調査・考察や企画・実践を遂行しその成果を取りまとめる力、プレゼンテーション力の醸成を目指す。エリアマネジメントは多様な主体の協働の取組みであるため、本演習も教員からの話題提供とともにグループワーク形式での演習を行う。グループワークの結果は全員によるプレゼンテーション、および質疑応答を行う。
なお、履修者の関心等をもとに必要に応じ関係者をゲスト講師として招聘する機会をつくる。また、履修者のスケジュールを勘案のうえ現地調査を学外授業として行う。
①住宅地のエリアマネジメントに関して、空き家活用による地域課題の解決に向けた活動(グループで選択する多摩地域等の事例)について、グループのメンバーと協力して調査・考察、企画・実践し、成果を取りまとめることができる。
➁商業地のエリアマネジメントに関して、先進事例(大丸有地区)の活動概況とポイントについて、グループのメンバーと協力して調査・考察し、成果を取りまとめることができる。
③グループワークにより調査・考察、企画・実践の成果を分かりやすく伝えられる資料を作成、発表し、積極的に質疑応答することができる。
評価は、講義に関するリアクションペーパーが30%、グループワークに向けた準備としての個人課題レポートが20%、グループワークへの参加・積極的貢献が30%、グループワークの成果発表・質疑応答が20%の配分によって総合的に評価する。なお、提出期限に遅れてグループ検討に支障をきたさないよう注意のこと。また、何かひとつでも提出をしないものがある場合には単位を認められないので留意すること。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
---|---|---|---|
教科書 | 以下の資料を適宜用いるほか、授業のなかで必要に応じて適宜紹介する。 | ||
教科書 | 「エリアマネジメント」に関するホームページ掲載資料(エリアマネジメント推進マニュアル等) | 国土交通省 | |
教科書 | 「日野市空住宅等対策計画(2022~)」 | 日野市都市計画課 | |
教科書 | 「日野市 空き家対策」に関するホームページ掲載資料 | 日野市都市計画課 | |
参考文献 | (2022(3月末刊行予定)『志民協働による景観と観光をつくる戦略と手法』 | 今野久子・大下茂 | 共同文化社 |
参考文献 | (2015)『解決!空き家問題 ちくま新書1153』 | 中川寛子 | 筑摩書房 |
参考文献 | (2008)『地域と大学の共創まちづくり』 | 小林英嗣他 | 学芸出版社 |
参考文献 | (2012)『多摩ニュータウン物語 オールドタウンと呼ばせない』 | 上野淳・松本真澄 | 鹿島出版会 |
①3.成績評価の方法および基準に示した通り、講義内容に関するリアクションペーパーを授業時間内外に、個人課題人レポートを授業時間外に作成する。個人レポートはGWの材料とするので、期限に遅れてGWに支障をきたすことのないよう、注意のこと。
➁グループメンバーで協力・分担して、必要な文献調査、現地・ヒアリング調査、実践活動、発表資料作成などに計画的に取組むこと。
〇本演習の履修にあたっては、「エリアマネジメント論」を履修(単位修得済)、または担当教員の「演習」を履修(履修中、または単位習得済)していることを基本とする。
〇総体的な理解を促すため、前期・後期の通年での履修が望ましい。
〇第1回目の授業への出席を必須とする(第1回目の授業においてグループ編成および現地調査(学外授業)スケジュール調整のための履修者調整(適宜)について伝えるので、必ず出席、確認すること)。
〇講義やグループワークの妨げとなる行為を厳に慎むこと。特に他の受講学生に迷惑となる行為は退席を願い、評価の減点対象とする。
〇スケジュールは、受講者の理解関心や進捗、社会状況等により一部修正する可能性もある。
回 | 授業内容 |
---|---|
第1回 | 4/20 イントロダクション エリアマネジメントとは ※グループ編成および現地調査(学外授業)スケジュール調整のための履修者調整(適宜)について伝えるので、必ず出席、確認すること |
第2回 | 4/27 住宅地域のエリアマネジメント① 講義:多摩ニュータウンの概況(都市開発と市民意識) |
第3回 | 5/11 住宅地域のエリアマネジメント② 講義:空き家の現状と対策 |
第4回 | 5/18 住宅地域のエリアマネジメント③ 講義:空き家活用の事例、主なデータベース例 ※個人課題レポート出題:空き家活用による地域課題の解決のための検討・活動テーマ |
第5回 | 5/25 住宅地域のエリアマネジメント④ グループワーク:グループの検討・活動テーマ、役割分担、スケジュール案 ※個人課題レポート提出 |
第6回 | 6/1 住宅地域のエリアマネジメント⑤ グループワーク:課題解決のための事例調査 |
第7回 | 6/8 住宅地域のエリアマネジメント⑥ グループワーク:課題解決のための事例調査 |
第8回 | 6/15 住宅地域のエリアマネジメント⑦ グループワーク:課題解決のための事例調査・発表資料作成 |
第9回 | 6/18 (土曜日) 商業地域のエリアマネジメント(CSR)① ◆オンライン 講義:大丸有地区のエリアマネジメントとは ※個人課題レポート出題:大丸有地区のエリアマネジメントの活動や現地の概況(ハード・ソフト) |
第10回 | 6/22 商業地域のエリアマネジメント(CSR)② 講義:大丸有エリアマネジメント協会の概況、丸の内地区の現況(現地調査について) |
第11回 | 6/29 商業地域のエリアマネジメント(CSR)③◆学外授業に振替え(代休対応)を想定 ※丸の内地区の現地調査 |
第12回 | 7/6 商業地域のエリアマネジメント(CSR)④ グループワーク:大丸有地区のエリアマネジメントの活動のポイント ※個人課題レポート提出 |
第13回 | 7/13 グループワーク 発表資料作成(住宅地域・商業地域) |
第14回 | 7/20 グループワークの成果発表、討議 |
第15回 | 7/27 春学期の総括 ※以上のスケジュールは、受講者の理解関心や進捗、社会状況等により一部修正する可能性もある。 |