経営分析Ⅰ
担当者石毛  宏教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [経営学科]
科目ナンバリングMAN-325

授業の概要(ねらい)

 経営分析は、企業業績の実態、業績見込み、潜在するリスク、そして企業の強み・弱みなどを明らかにするための分析手法です。経営分析によって得られる情報は、企業にとっては、取引相手の実態把握、投資家(株主)との対話、自社の経営計画を始め、さまざまな経営場面で欠かせません。企業を的確に評価しなければならない投資家にとっても同じです。本講では、クラス討議を交えながら、経営分析の基本的な理論と手法について学びます。
 経営分析Iでは、分析資料の収集、企業概要の把握、産業分析、経営戦略分析、財務分析など、経営分析の基礎的なフレームワークを、実際の分析に即して学びます。

授業の到達目標

(1)独力で企業の分析資料を収集し企業概要と事業内容を的確に把握することができる
(2)企業の属する市場と業界及び企業の経営戦略や財務内容の基礎的な分析ができる
(3)事業展開に必要な資金の流れを理解し説明できる

成績評価の方法および基準

中間と期末の計2回実施する授業内テストの合計点をもとに評価します(100%)。ただし、ボーダーラインの場合は、出席状況を勘案して微調整します。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書教科書はありませんが、授業毎にレジメを配布します。参考書はテーマ毎に授業中に紹介します。以下は、教科書に準ずる主な参考書の例です。
参考文献 『ビジュアル 経営分析の基本』(日経文庫)佐藤 裕一 (著) 日本経済新聞社
参考文献『成長産業目利き講座-伸びるビジネスが診えるようになる』     石毛 宏(著)きんざい

準備学修の内容

(1)関連科目(経営、会計など)の指示された事項をノートに整理して授業に臨むこと
(2)授業終了後は、配布されたレジメとノートを読み返し、該当のクラス討議と例題を、複数回、学習しなおすこと(例題は、必ず、もう一度、自分で解くこと)

その他履修上の注意事項

(1)簿記か会計学(財務会計)、経営学(総論)を履修している前提で授業が進みます。
(2)講義をよく聴くと共に、実際にケース(例題)を解いてみることが必要です。
(3)授業中のディスカッションでの積極的な参加(貢献)も期待しています。

授業内容

授業内容
第1回経営分析の役割と手法を学ぶ (経営分析の入り口)
第2回オンライン授業 経営分析を通じて分析力を身に付ける
第3回企業概要を把握しビジネスを理解する手法を学ぶ
第4回企業の特徴と市場環境の分析手法を学ぶ
第5回競争力の分析手法を学ぶ -ビジネスに勝ち抜く力を診る力を付ける
第6回定性分析の要点を学ぶ -技術、ビジネスモデル、販売力、経営力などの把握
第7回経営分析のための財務諸表の理解(1)財務諸表の基本構成とその把握
第8回経営分析のための財務諸表の理解(2)財務諸表の読み解く要点を学ぶ  + 中間テスト(対面授業の7回目!)
第9回収益性の分析手法を学ぶ(1)―企業の稼ぐ力をどう把握するか
第10回収益性の分析手法を学ぶ(2)―収益力指標の計算と評価の基本を理解する
第11回成長性の分析手法を学ぶ―企業の成長力をどう把握するか
第12回安全性の分析手法を学ぶ(1)―倒産の危機をどう見抜くか
第13回安全性の分析手法を学ぶ(2)―安全性指標の計算と評価の基本を理解する
第14回財務分析の総合演習(1)前半
第15回財務分析の総合演習(2)後半  + 期末テスト(対面授業の最終回14回目)