現代政治論Ⅰ
担当者鬼頭  誠教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [法律学科 2017年度以前]
科目ナンバリングPOL-203

授業の概要(ねらい)

 日本政治の現在を、歴史、理論、行動、国際比較なども念頭に、多角的に捉えつつ解説し、議論の材料を提供し、一方、受講学生には主体的に考え発言することを毎回の授業で促します。事例として、毎回、「今朝」のニュース、新聞・雑誌・テレビ・SNS等に登載される報道・論説に注目しながら、授業を構成していきます。
 政治学をすでに履修した人、並行的に履修する人、これから政治学を学修しようとする人、すべてを念頭において授業します。
 授業は、民主政治体制下の「国民」としての政治的素養を培い、就活・公務員試験にも役立つ知恵を育成することを目標に、双方向性を心がけながら進めます。

授業の到達目標

①実用的で発展的な授業内容の理解と応用ができる
②民主政治の下における主権者国民としての意識が向上する
③就職試験・公務員試験への対応力が向上する

成績評価の方法および基準

 授業内評価(レポート、発言、討論)50%、期末試験50%等を合わせて総合評価

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書
参考文献日刊の新聞各紙、月刊『中央公論』
参考文献民主主義とは何か宇野重規講談社現代新書

準備学修の内容

 SNS情報の収集だけで停止せず、日々、自宅や図書館で新聞を読み、政治ニュースに関心を高めることを習慣づけて授業に臨むことを求めます。授業で使ったプリントをフル活用して期末試験(授業内試験)に挑戦します。毎回の授業は録画録音されますから、復習などに活用します。

その他履修上の注意事項

 シラバスは目安で、適宜変更することがあります。近年まで政治・外交・憲法担当の新聞記者でしたので、日々の新聞報道を活用した授業を心がけます。
 授業中の行動はすべて就活に直結すると考えて、礼儀正しく、現実的、前向きに授業に臨みましょう。

授業内容

授業内容
第1回日本政治の捉え方――現代以前の日本 イデオロギー(主義、イズム)と政治のかかわり フェーク情報・法意識・地方自治意識
第2回日本政治の原風景――幕藩体制から明治政府へ 
自由主義
第3回戦前・戦後の政治主導(近衛、東条、吉田、鳩山、岸、池田) 民主政治 参考図書=宇野重規著「民主主義とは」
中国の南洋進出 台湾問題 G7
第4回国家の枠組み――「令外官」(りょうげのかん)の伝統を考える
安全保障 反撃力 緊急事態
第5回日本の民主政治――外国の政治体質と比較してみる(コロナ感染を素材に)
日本人の議論嫌い   
第6回日本民主政治ーー背後にある「日本教」  
中国問題 ロシア問題 サイバー ハイブリッド スパイ  
第7回日本の民主政治――世論調査の影響力  
政治意識=バランス感覚、チャレンジ精神(横並び志向)、固定観念(保守、守旧)、長期的視野 (場当たり的)、、、、
第8回参議院議員通常選挙を前に課題を考える(6月15日国会閉会 7月10日通常選挙を想定)
世論調査 コロナ対応 野党の課題 
第9回参議院選挙を前に G7サミット(ドイツ・エルマウ 6月26~28日)の論点           
第10回参議院選挙を前に G7サミット(ドイツ・エルマウ 6月26~28日)を総括する
第11回参議院選挙を前に 日米安保体制(「アメリカのいいなり」論の真偽)
第12回参議院選挙結果を検証する
第13回地方政治と分権、存在感を増す女性の力
第14回【オンライン授業】中国問題、自由民主の政治を脅かすもの
第15回全14回のまとめを兼ねて授業内試験

(注)以上のテーマは、時事報道の動向により、変更する場合があります。