担当者 | 冲永 荘八教員紹介 | |
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単位・開講先 | 選択 2単位 [心理学科 2017年度以前] | |
科目ナンバリング | PSY-303 |
20世紀心理学の指導的役割を果たした、ウィリアム・ジェイムズの『心理学原理』、その第10章「自己の概念」後半部分「純粋自我」以下を英文で読む。デカルトは考える「私」の存在を疑い得ないものと見なしたが、ジェイムズはデカルトと同じ内観的な方法を用いつつも、それが存在するとは言えないという結論を導き出して行く。しかも彼はヒュームのように最初から観念の束として「私」を見なしたのでもなく、「私」と思われる何かに内側から肉薄しながら、それを探求した結果それがどこにも知覚されないという見解に到り、それ以上の結論を形而上学に委ねる。この内観と思考の道筋を丹念にたどる。
この授業は「購読」という名前がついていることもあり、純粋自我に関するジェイムズのテキストを丹念に読むことを通じて、何が問題であり、筆者はそれをどう解決しようとしたかを正確に把握する力を養う。「私」の存在をめぐる基本問題の把握と、文献読解の力を養う。
授業中に訳出を担当することで出席点とする。その上で期末に試験またはレポートを計画している。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | The Principles of Psychology, The Works of William James プリントにて配布する | William James | Harvard University Press |
参考文献 |
テキストの英文を精読し、和訳できるように予習すること。根気よく、粘り強く読解して頂きたい。
訳出にあたって、わからない英単語などは自分で調べておくこと。授業中の質問は歓迎する。
回 | 授業内容 |
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第1回 | ジェイムズの『心理学原理』という書物の内容と心理学、哲学上の意義について。「自己の概念」の内容と、前期セメスターで扱う「純粋自我」の哲学史上の性質について。(オンライン授業) |
第2回 | 「自己の概念」において、純粋自我は存在するようでいて、実は存在していないと見なされることについて。テクストp.314 THE PURE EGO(オンライン授業) |
第3回 | p.314-315 The Sense of Personal Identity |
第4回 | p.315-316 |
第5回 | p.316 |
第6回 | p.317 |
第7回 | p.317-318 |
第8回 | p.318-319 |
第9回 | p.319-320 |
第10回 | p.320 |
第11回 | p.320-321 |
第12回 | p.321-322 |
第13回 | p.322^323 |
第14回 | p.323-324 |
第15回 | p.324 前期セメスターのまとめ |