心理学基礎文献研究Ⅱ
担当者敷島 千鶴教員紹介
単位・開講先必修  2単位 [心理学科 2017年度以前]
科目ナンバリングPSY-202

授業の概要(ねらい)

 人間の性格を科学的に捉え、心理調査から得られた実証データをもとに検討した著作を読み、ディスカッションを重ねていく。教科書及び、関連する文献を丁寧に読むことにより、心理学論文の読み方と書き方を修得し、3年次から行う自身の研究へと繋げていって欲しい。「心理学基礎演習Ⅰ」に続き、問題意識を持ちながら、人間の多様なパーソナリティについて、さらに洞察を深めていって欲しい。

授業の到達目標

 ① 心理学の幅広い分野にわたる、こころに関する知識や法則を理解できる。
 ② こころの働きを科学的に理解するための科学的思考力とデータ分析力を有する。
 ③ 性格とは何かについて、自身の考えをもち、人に伝えることができる。

成績評価の方法および基準

 授業への関与の程度、作成した資料、プレゼンテーションやディスカッションのパフォーマンス、課題に対するレポートの完成度によって評価する。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書『性格とは何かーより良く生きるための心理学』 小塩真司著中公新書
参考文献

準備学修の内容

 毎回の授業までに指定された箇所と関連論文を、全員が読んでくること。各回の発表はグループワークによって行う。担当者グループでプレゼンテーションの準備を行い、WordまたはPower Pointで発表資料を作成する。

その他履修上の注意事項

 「パーソナリティ心理学(感情・人格心理学」を合わせて履修することにより、理解が深まる。
 履修者一人ひとりの積極的な参加を期待する。
 LMSの本科目サイト内に、授業に関する情報を掲載する。履修者は毎週アクセスすること。

授業内容

授業内容
第1回 ガイダンス
第2回 序章 性格とは何か
第3回 第1章 性格と年齢 1 子どもの気質
第4回 第1章 性格と年齢 2 性格はいつ完成するのか
第5回 第2章 性格と住む場所 1 国際比較でわかること
第6回 第2章 性格と住む場所 2 国内の地域差と住む場所の選択
第7回 第3章 性格と時代 1 IQと自尊感情の時代変化
第8回 第3章 性格と時代 2 ネガティブになる日本人
第9回 第4章 性格と性差 1 欧米で自尊感情の男女差が大きい不思議
第10回 第4章 性格と性差 2 結婚、浮気、そして離婚
第11回 第5章 性格と生活 1 部屋や顔でどこまでわかるか
第12回 第5章 性格と生活 2 成功する性格はあるのか
第13回 終章 より良く生きるための自己分析
第14回 総合討論
第15回 <オンライン> 関連する文献の講読