演習Ⅱ
担当者岡部 遊志教員紹介
単位・開講先必修  2単位 [経営学科]
科目ナンバリングSEM-302

授業の概要(ねらい)

 この演習のテーマは「地元を知ろう&調べよう」となっている。地域を調べる方法を学び、授業内で習得した技術や知識を用いて地域を分析することが,本授業の主要な内容である。
 帝京大学は、東京都の西部全体を指す多摩地方/地域に位置している(なお,神奈川県の一部を含む場合もある)。しかし、この地域について興味をもって学んだこと、調べたことのある人は少ないのではないだろうか。そこでこの授業では、特に多摩地域について特に経済的な観点に注目しながら調べる。大学が多摩地域に位置しているため,多摩地域が調べやすいと言えるが,個人の興味を優先するので,調べる題材は多摩地域の市町村に限定せず,学生の地元などでも行っても良い。
 ところで,これまで地域について調べる機会はそれほど多くはなかったのではないか。ゆえに,この授業ではまず,地域を調べる方法を学ぶ。前期は、初歩的な地域を調べる方法を学ぶ。具体的には、調査対象地域を学生個人で選定し,その地域について,本やインターネット、新聞、そして地図などを駆使しながら調べる。後期では、演習Iで行ったことを踏まえて、地域を調べるより高度な方法を学ぶ。具体的には、調査対象地域を学生個人で選定し,その地域について,論文などの文献購読、統計分析、そして現地調査などを通じて調べる。
 実際の授業では2〜4回の授業が1つのまとまりとなる。まず、教員が地域について調べる手法を授業で紹介し、その調べ方で地域についての情報を収集する練習を授業内に行う。そして、より多くの情報収集を自宅や大学で行い、次の回に集まった情報についてディスカッションをする、という形になる。ディスカッションを通じて教員と学生からフィードバックをもらい,加筆修正したものを追加的にもう一回発表する、という形を取ることもある。最後に、学期中に学んだことを10ページ程度のレポートにまとめる。これが期末レポートとなる。
 地域を多様な方法で調べ尽くすことを目的としている。こうしたステップを踏むことで、多摩地域などの地域経済について知るとともに、地域の調べ方についても習得することができる。
 また休暇などを利用して、実際に地元を歩きながら地元について知るという機会も設ける予定である。

授業の到達目標

1、地域を調査する方法を習得する
 経済学部のディプロマポリシーの「日本と世界の経済、地域経済、企業経営および観光にかかわる基礎的理論・知識を修得する」に該当する

2、地域経済について、「インターネットで検索する」だけではない方法で調査を行えるようになる
 経済学部のディプロマポリシーの「基礎的理論・知識を応用して日本と世界の経済、地域経済、企業経営、観光が直面する諸問題に取り組む能力を修得する」に該当する

3、地域についての体系だったレポートを執筆できるようになる。

成績評価の方法および基準

「基礎的な知識を習得する」については予習復習や授業内の演習を中心に評価する(45%)。また「「インターネットで検索する」だけではない方法で調査を行えるようになる」は授業内における発表で評価し,40%程度である。3つ目の「地域についての体系だったレポートを執筆できるようになる」については期末レポートで評価し,15%程度の割合を占める。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所

準備学修の内容

授業で習得した方法を用いて自宅学習を行ってもらい、次の授業における準備とする。各回の具体的な準備の内容は別途配布する。なお、授業1回に対して1〜2時間程度の準備が想定される分量の課題を出す予定である。

その他履修上の注意事項

授業内容

授業内容
第1回ガイダンス・調査対象とテーマの決定
第2回文献の検索方法
第3回文献の読み方・レジュメの作り方を学ぶ
第4回文献についての発表とフィードバック
第5回文献について、フィードバックを反映した修正バージョンの発表
第6回地域経済に関する統計について学ぶ
第7回統計分析の手法・グラフの作成方法を学ぶ
第8回統計についての発表とフィードバック
第9回統計について、フィードバックを反映した修正バージョンの発表
第10回地域に関する映像を見る
第11回現地調査について学ぶ・計画を立てる
第12回現地調査に関する実習(インタビューの練習など)
第13回現地調査についての発表とフィードバック
第14回現地調査について、フィードバックを反映した修正バージョンの発表
第15回レポートの提出と講評