授業の概要（ねらい）

　良好な環境や地域の価値を維持向上させるために住民・事業主等が協働する取組みが「エリアマネジメント」として体系化・提唱されている。一方、大学には「学生による地域課題解決や地域との交流」が求められ、実践例も増えつつある。
　本講義では、「エリアマネジメント」の体系をもとに、「市民（志民）協働」のまちづくりに関する基礎的理解を促すとともに、学生の視点から身近なまちづくり（大学の地域交流・貢献）への関心と課題解決力の醸成を目指す。具体的には、「地域社会とコミュニティを取巻く潮流」「エリアマネジメントの活動分野・テーマ」「大学の地域交流・貢献」、およびコロナ禍を経て「今後期待されるテーマ(観光まちづくり分野を中心に）」について講義を行い、個人課題レポートとして「身近な地域で学生(自分達)が取組むことを想定した活動内容」の提案を求める。
　なお、受講者の関心等をもとに必要に応じ関係者をゲスト講師として招聘する機会をつくる。(社会状況等に応じて、個人課題レポートに基づくグループ討議・発表を行うことも想定する。）

授業の到達目標

①「地域社会とコミュニティを取巻く潮流」について基礎的事項を理解し、現在の地域・コミュニティの課題（関心ある領域）について説明することができる。
②「エリアマネジメントの活動分野・テーマ」について基礎的事項を理解し、市民（志民）協働のまちづくり（関心ある領域）について説明することができる。
③「大学の地域交流・貢献」「今後期待されるテーマ」について基礎的事項を理解し、身近な地域で学生(自分達)が取組むことを想定した活動内容について提案することができる。(グループワークを行う場合には、協働作業を通して提案を構築できる。）

成績評価の方法および基準

評価は、各回の授業内容を振り返り自分の意見を記述する授業ノートが50％、課題レポートが50％の配分により総合的に評価する(グループワークを行う場合には、個人課題レポートが30％、グループワークへの積極的参加・推進と発表が20％）。
授業ノートの未提出4回以上、あるいは課題レポートを未提出の場合は、単位取得不可なので、厳重に注意すること。

教科書・参考文献

準備学修の内容

まちづくりは、日常生活のあらゆる分野が総合的に関連するため、日頃から新聞、雑誌、メディア情報等を通して地域・社会の現状に広く関心を寄せるようにしてほしい。
グループワークでの検討は、進捗等に応じて適宜、授業外の時間で行うものとなる。

その他履修上の注意事項

〇前・後期を通じて理論と具体的考察の両面から体系的理解を得られるよう構成しているため、通年受講が望ましい。
〇授業ノートの未提出が4回以上は単位取得不可、提出期限後は受理できないので、厳重に注意すること。
〇課題レポートを未提出の場合は単位取得不可、提出期限後は受理できないので、厳重に注意すること。
〇受講者の理解関心や進捗、感染等の社会状況等によりスケジュールを一部修正する可能性もある。

授業内容