観光文化論Ⅱ
担当者権 赫麟教員紹介
単位・開講先選択必修  2単位 [観光経営学科]
科目ナンバリングSOC-204

授業の概要(ねらい)

 現代観光は、経済的に大きな位置を占める産業であると同時に、現代社会の文化的状況が構築される上で重要な役割を果たす社会現象でもあります。本講義では、必ずしも産業論に拠らない観光への視点を重視し、多様な文化的背景を持つ人々が交流する観光現象の意味を正しく把握するため異文化コミュニケーションの諸理論に対する理解をさらに深め、食文化の観点から観光の場における文化の多様性を検討します。

授業の到達目標

 ・観光文化論の基本的な視座を理解すること
 ・異文化コミュニケーション論の専門知識を身に着けること
 ・食文化への考察を通して異文化に対する多角的思考を涵養すること

成績評価の方法および基準

 平常点20%、中間試験20%、期末試験60%を原則とします。
 授業への積極的な参加は平常点として成績に反映されます。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書
参考文献

準備学修の内容

 多様な観光現象を文化的な観点から見つめる習慣を身につけるように努力すること

その他履修上の注意事項

 観光文化論Iと観光文化論II両方の履修が望ましいです。
 授業中の私語及び雑談は禁止とします。

授業内容

授業内容
第1回 オリエンテーション:「文化」と「観光」
第2回 異文化コミュニケーションの基礎要因
第3回 グローバリゼーションとアイデンティティ①:人種アイデンティティと民族アイデンティティ
第4回 グローバリゼーションとアイデンティティ②:マスメディアが作る文化
第5回 異文化接触①:異文化接触の多様なモデル
第6回 異文化接触②:コミュニケーションの障害要因
第7回 グローバリゼーションの行方
第8回 中間まとめと中間試験
第9回 「食」の多様性①:世界からみた日本の食文化
第10回 「食」の多様性②:食習慣と禁忌
第11回 世界の食文化に関する考察:中国の食文化
第12回 世界の食文化に関する考察:イタリアの食文化
第13回 世界の食文化に関する考察:インドの食文化
第14回 観光と文化をめぐる議論(オンライン授業)
第15回 講義のまとめと期末試験