産業労働心理学Ⅱ
担当者堀田 結孝教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [心理学科 2017年度以前]
科目ナンバリングSOP-303

授業の概要(ねらい)

産業、組織、労働の文脈における人間の行動や心理に関する社会心理学の基礎的知見を学ぶ。産業・組織心理学Ⅰでは“個人”の心理メカニズムを中心的に主に扱ったのに対し、産業・組織心理学Ⅱでは、“組織”や”集団”に関するテーマを中心的に取り上げる予定である。近年話題になっている労働問題とも関連付けながら、他者や状況の影響などの社会的影響に注目する社会心理学的アプローチの有用性を学んでいく。

授業の到達目標

・職場における問題(キャリア形成に関することを含む。)に対して必要な心理に関する支援を身につけることができる。
・組織における人の行動について理解することができる。
・近年の労働環境を取り巻く社会問題について関心を抱くことができる。

成績評価の方法および基準

期末試験70%、課題30%で総合的に評価する。
授業期間中に6回程度、復習のための課題をLMSの機能を用いて出題する。課題のフィードバックは授業内で実施する予定である。
期末試験もLMSの機能を用いて実施する予定である。最後のまとめの回で期末試験のフィードバックを行う予定である。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書
参考文献産業・組織心理学エッセンシャルズ 田中堅一郎 編ナカニシヤ出版
参考文献経営とワークライフに生かそう!産業・組織心理学 山口裕幸・芳賀繁・高橋潔・竹村和久有斐閣
参考文献基礎から学ぶ産業・組織心理学 幸田達郎勁草書房

準備学修の内容

各テーマの最初の回に、資料を配布する予定である。
配布資料、各自取ったノート、LMSで公開しているスライドなどを読みなおして、前回までの学修内容を復習する。各テーマの背後にある問題、出てきたキーワードを自分で説明できるようになることを目指して復習する。

その他履修上の注意事項

産業・組織心理学Ⅰを履修していることが望ましい。

授業内容

授業内容
第1回イントロダクション:産業・組織心理学Ⅱで学ぶ内容
第2回組織行動1:規範
第3回組織行動2:他者の影響
第4回組織管理1:職場における協調
第5回組織管理2:協調の実現
第6回組織管理3:職場への所属意識
第7回リーダーシップ1:リーダシップの理論
第8回リーダーシップ2:ハラスメント
第9回集団意思決定1:集団による問題解決
第10回集団意思決定2:合議がかかえる問題
第11回集団意思決定3:集合知
第12回社会的ネットワーク1:人々のつながりの特徴
第13回社会的ネットワーク2:人々のつながりのメリット
第14回期末試験及び参考文献の紹介(オンライン)
第15回まとめ