美術史・文化遺産実習2-Ⅳ
担当者岡部 昌幸教員紹介
単位・開講先選択必修  2単位 [史学科]
科目ナンバリングFAH-404

授業の概要(ねらい)

日本の古美術品やそれに関係する史資料に直接触れ、そこから様々な情報を読み取る訓練をおこなう。まずは、美術資料の正しい取り扱い方を習得する。その上で、各々の美術資料から必要な情報(材質、技法、箱書きや作品に記されている内容、製作者の情報など)を読み取り、それらを分析して、作品解説する方法を身につける。そのため、簡単なくずし字を読むスキルも必要となる。さらに、作品を文章で描写する、ディスクリプションの方法も学修する。また可能であれば、展覧会見学会を行い、実作品を観察して自ら何かを発見する経験を大切にしたい。秋期は、古美術品の作品調査とその解説を書く実習をおこなう。作品調査の成果は図録として刊行する。

授業の到達目標

美術資料を通して歴史を読み解くことを目標とします。具体的には、美術資料の基礎的な調査方法をマスターし、解説が書けるようになること。

成績評価の方法および基準

平常点(出席態度、授業内の課題)(60%)や課題の出来(40%)などを総合的に判断して評価する。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書
参考文献

準備学修の内容

できる範囲で、美術館、博物館へ行き、自ら何かを発見する経験を多くもつこと。

その他履修上の注意事項

オンライン授業にすることがあります。

授業内容

授業内容
第1回ガイダンス 授業の内容と進め方の説明
第2回古美術品の取扱いと調査方法
第3回展覧会見学会① 観察眼を養う
第4回作品調査① 観察と調書作成
第5回作品調査② 写真撮影
第6回作品解説を書く① 調べ学習
第7回作品解説を書く② 文章にまとめる
第8回展覧会見学会② プロの解説をみる
第9回作品図録出版作業① 入稿
第10回作品図録出版作業② 校正
第11回染織品の取扱い① 講義
第12回染織品の取扱い② 実践
第13回十二単を着てみよう
第14回模擬展示会とギャラリートーク
第15回まとめ