担当者 | 塩谷 英一郎教員紹介 | |
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単位・開講先 | 選択 2単位 [外国語学科 仏・独・西・中・韓語コース(2017年度以降)] | |
科目ナンバリング | ENL-302 |
「英語学入門」に引き続き、特に、語彙、意味論、語用論に関して知見を深めます。ここ40年の間に言語学の一つの主流になった「認知言語学」と「語用論」の基本概念を紹介し、ことばを深く理解して運用する有力な感覚を身につけることを目標とします。講義と理解度チェック、応用課題などから成ります。
秋のテーマは大きく2つの柱からなります。一つは、構文、成句、イディオムなどの分析です。細かい意味や使い方を一つ一つ検討していくことで、英語の成句や構文に対する理解を深め、正しい使い方について感得する。もう一つの大きな柱は語用論です。「ことばの含意」「会話の原則」「politeness(日本語の「丁寧さ」とは少しずれる)、「発話行為」などに関して、実例に基づきながら基本概念を整理して学習し、「会話とはこういう原則に従って表現を選択して成り立つ」ことの原則を理解してもらう。
英語・日本語をはじめ、ことばに関する新しい感覚が得られるものと思います。学んだことを今後の言語運用の理解に役立てることをねらいとします。
春期に引き続き、認知言語学の応用テーマ(英語の構文の意味構造、イディオムとコロケーションの様々な仕組み、言葉と文化)、語用論の基本テーマ(直接的・間接的発話行為、会話の含意、協調の原理、politeness、相手のメンツに応じた会話理論、関連性理論)などを理解して、英語・日本語などの理解に応用できるようにすることを目標とします。
毎回の課題提出55%、期末テスト45%で評価します。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 解いて学ぶ認知構文論 | 瀬戸賢一 , 山添秀剛, 小田希望 | 大修館書店 |
参考文献 | 認知言語学の大冒険 | 鍋島 弘治朗 | 開拓社 |
参考文献 | ファンダメンタル認知言語学 | 野村 益寛 | ひつじ書房 |
参考文献 | はじめての語用論: 基礎から応用まで | 加藤 重広 (編集), 澤田 淳 (編集) | 研究社 |
参考文献 | ことばを読む、心を読む: 認知語用論入門 | 内田 聖二 | 開拓社(電子書籍有り) |
参考文献 | 言語学から見た日本語と英語の慣用句 | 石田 プリシラ | 開拓社(電子書籍有り) |
参考文献 | ことわざから探る 英米人の知恵と考え方 | 安藤邦男 | 開拓社 |
参考文献 | 認知構文論―文法のゲシュタルト性 | 山梨正明 | 大修館書店 |
テキストの該当箇所はよく読んで、解説に集中して、理解度チェックや発展課題に取り組んでください。
授業の資料や課題はLMSをフル活用します。画面の小さいスマホでは見づらいかもしれません。iPadなどのタブレットまたはノートPC持参を推奨します。
「英語学入門Ⅰ、Ⅱ」を履修していると理解しやすいと思いますが、3年次以降で同時学習も認めます。
回 | 授業内容 |
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第1回 | 後期のガイダンス |
第2回 | 文にはどのような事象が反映されるか |
第3回 | 他動詞・自動詞と日英比較 |
第4回 | 構文の種類 |
第5回 | イディオムの種類 |
第6回 | イディオムとコロケーション |
第7回 | 語彙と文法の日英比較 |
第8回 | 会話の含意 |
第9回 | グライスの原理と新グライス理論 |
第10回 | 発話行為 |
第11回 | politeness |
第12回 | 関連性理論の紹介 |
第13回 | テキストの構造 |
第14回 | 認知語用論の紹介 |
第15回 | 総復習と最終的な理解度チェック |