哲学(教職)
担当者渡辺 和典
単位・開講先選択  2単位 [心理学科 2018年度以降]
科目ナンバリングESS-101

授業の概要(ねらい)

 【哲学の起源と西洋哲学の流れ】
 「哲学」という知の営みは、古代ギリシアに端を発し、その後の西欧世界のあり方を方向づけてきた。さらに、この方向付けは西欧世界に限定されずに、世界化して現在に至っている。では、そもそも哲学の起源、その原初においてなにが、どのような仕方で問題とされ論じられていたのか。本講義は、このような観点から古代ギリシア哲学から話を始め、その後、どのような流れをたどり現代に至るのかを概観することによって、哲学の起源に迫るとともに、近世以降の哲学をも視野に入れてともに思索する時間としたい。「哲学」の営みは、たんに知識の獲得を目指すことにあるのではなく、自らが考えることをその本務とする。この講義はそのきっかけとなることをも目指している。

授業の到達目標

 ・西洋哲学で扱われた問題の意義を理解し、その可能性や現代的意義などを説明することができる。
 ・講義で扱った主題を手引きとしながら、自ら考え、適切な語句を用いて表現することができる。

成績評価の方法および基準

 平常点(30%)講義への積極的参加と、リアクションペーパーへの回答。
 試験(70%)試験欠席者は0点の評価となるので注意すること。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書とくになし
参考文献適宜、授業内で紹介する

準備学修の内容

 ・講義内で指示した参考書に関しては可能な限り読んでおくこと。
 ・前回の講義に出てきたキーワードをノートにまとめておくこと。

その他履修上の注意事項

 ・欠席や遅刻は止むを得ない場合は例外として、定時には着席していること。
 ・必ず学生証を所持するようにすること。
 ・授業計画はあくまで計画であるため、適宜変更する可能性がある。
 ・受講希望者が多い場合は抽選になるので、その旨を理解したうえで履修するかどうか決めること。

授業内容

授業内容
第1回 イントロダクション(講義の概要、テスト関係の説明、「哲学」への導入)
第2回 哲学の起源の背景としての、古代ギリシアの世界観
第3回 ミレトス学派の思想(思想の発展、展開):オンライン授業で行う予定
第4回 ミレトス学派の思想:タレスのアルケー論
第5回 ミレトス学派の思想:アナクシマンドロスとアナクシメネスのアルケー論
第6回 ソクラテスの思想:無知の知について
第7回 ソクラテスの思想:対話としての哲学
第8回 プラトンの思想:イデア論について
第9回 プラトンの思想:洞窟の比喩について
第10回 プラトンの思想:後代への影響について
第11回 デカルトの思想:方法的懐疑について
第12回 デカルトの思想:心身二元論について
第13回 カントの思想:現象と物自体について
第14回 カントの思想:カント倫理学について
第15回 総括