卒業研究Ⅰ
担当者野口  剛教員紹介
単位・開講先必修  2単位 [初等教育学科 こども教育コース]
科目ナンバリングTHE-401

授業の概要(ねらい)

 この授業は、4年次における卒業研究を行うための前提となるものです。そのためにここでは学術的な文章を正確に読み取り、それを資料を作って説明し、相互に議論していくことを行っていきます。それによって、それぞれの問題意識の深化を図るとともに、議論の仕方や論文を書いていく際の技法を学んでいくことを目的としています。

授業の到達目標

 ① テキストを正確に読みとき、それを他の人に的確に伝えていく技能を身につける。
 ② 学術的なテーマについて討論できるようにする。
 ③ 各自が卒業研究において取り上げるべきテーマについて、関連する論文を集めることができる。

成績評価の方法および基準

 授業に3分の2以上出席することが大前提です。その上で、おおよそ各自の発表状況35%、議論への積極的な参加  35%、レポート30%の割合で総合的に評価します。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書 文部科学省 青木栄一 中央公論新社
参考文献

準備学修の内容

  毎回、担当者を決め、テキストの講読を行っていきます。発表者は参加者分の資料を作成して、発表時に全員分を
 配布します。発表者に当たっている以外の人は、テキストで指定された部分を読み、疑問点を書き出して討論に備え
 ます。

その他履修上の注意事項

  この授業を契機としてなるべく多くの書籍や資料を読むことが要求されます。そして、そこで得られた知見を
 もとにして、自分のテーマを絞り込み、それに関連する資料や文献を収集していきます。

授業内容

授業内容
第1回教育学演習の方針、テキストについての説明、発表する当番と範囲の決定、卒業研究についての説明
第2回「第1章1 幅広い業務、最小の人員」を講読して、討論する。
第3回「第1章2 組織構成からみる文部・科技のバランス」を講読して、討論する。
第4回「第1章3 揺らぐ機関哲学」を講読して、討論する。
第5回「第2章1 文科官僚」を講読して、討論する。
第6回「第2章2 キャリアパスは変化したか」を講読して、討論する。
第7回「第2章3 融合は進んだか」を講読して、討論する。
第8回「第3章1 67万人の教員人件費、3万校の学校施設建築費」を講読して、討論する。
第9回「第3章2 高校無償化」を講読して、討論する。
第10回「第3章3 国立大学の財政」を講読して、討論する。
第11回「第4章1 ゆとり教育から学力向上へ」を講読して、討論する。
第12回「第4章2 教員の多忙化」を講読して、討論する。
第13回「第4章3 教育委員会は諸悪の根源か?」を講読して、討論する。
第14回「第5章1 高大接続」を講読して、討論する。
第15回 教育研究を構想する(オンライン授業)