日本政治思想史Ⅱ
担当者小山 俊樹教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [史学科]
科目ナンバリングHIT-202

授業の概要(ねらい)

本講義は、近代日本の政治思想を扱う。近代日本の思想家は、どのような課題に取り組みんだのか。その取り組みは、どのような意味を持っていたのか。とりわけ開国以降には、外来的な刺激としての西洋が及ぼした影響は大きかった。そこで本講義は、幕末維新の変革をもたらした思想的背景、および日本の近代化・対外観などを論じた諸思想家を取り上げ、その歴史的展開を理解できるように示していく。

授業の到達目標

幕末・近代日本における思想家の生涯と、残したテキストを手がかりとした政治思想の探究に興味を抱くこと。また、幕末・近代政治思想の概要を理解し、幾人かの人物の思想について説明できるようになること。

成績評価の方法および基準

試験の成績を重視して、授業の理解度を総合的に評価する。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書
参考文献米原謙日本政治思想ミネルヴァ書房
参考文献鹿野政直近代日本思想案内岩波文庫

準備学修の内容

参考文献などを参照し、知識と思考を深めること。

その他履修上の注意事項

本講義は、細かい年代や事象の暗記を目的とするものではない。
講義内容をもとに思考を重ね、自分自身の感想を持つようにしてほしい。

授業内容

授業内容
第1回ガイダンス・講義の概要
第2回国学の発達と展開―幕末思想の形成
第3回水戸学とナショナリズムの高揚―幕末思想の形成(1)
第4回水戸学とナショナリズムの高揚―幕末思想の形成(2)
第5回近世の日本と西洋―洋学の系譜(1)
第6回近世の日本と西洋―洋学の系譜(2)
第7回開国をめぐる幕末の思想(1)
第8回開国をめぐる幕末の思想(2)
第9回明治維新と文明開化(1)
第10回明治維新と文明開化(2)
第11回民権と国権・アジア主義(1)
第12回民権と国権・アジア主義(2)
第13回大正デモクラシーから昭和超国家主義へ(1)
第14回大正デモクラシーから昭和超国家主義へ(2)
第15回日本近代の政治思想/試験実施