日本政治思想史Ⅰ
担当者小山 俊樹教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [史学科]
科目ナンバリングHIT-201

授業の概要(ねらい)

本講義は、近世日本の政治思想を扱う。近世日本の思想家は、どのような課題に取り組みんだのか。その取り組みは、どのような意味を持っていたのか。とりわけ江戸時代には、支配的な思想としての儒教が及ぼした影響は大きかった。そこで本講義は、幕府によって保護された朱子学派、および朱子学を批判する諸思想家を取り上げ、その歴史的な展開を理解できるように示していく。

授業の到達目標

近世日本における思想家の生涯と、残したテキストを手がかりとした政治思想の探究に興味を抱くこと。また、近世政治思想の概要を理解し、幾人かの人物の思想について説明できるようになること。

成績評価の方法および基準

試験の成績を重視する。さらに受講状況を考慮して、総合的に評価する。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書
参考文献江戸の思想史田尻祐一郎中公新書

準備学修の内容

参考文献などを参照し、知識と思考を深めること。

その他履修上の注意事項

本講義は、細かい年代や事象の暗記を目的とするものではない。
講義内容をもとに思考を重ね、自分自身の感想を持つようにしてほしい。

授業内容

授業内容
第1回ガイダンス・講義の概要(LMS上にて実施)
第2回近世の政治社会と儒教(1)
第3回近世の政治社会と儒教(2)
第4回近世の政治社会と儒教(3)
第5回近世の政治社会と儒教(4)
第6回朱子学の思想体系(1)
第7回朱子学の思想体系(2)
第8回朱子学の思想体系(3)
第9回伊藤仁斎と堀川学派―朱子学批判Ⅰ(1)
第10回伊藤仁斎と堀川学派―朱子学批判Ⅰ(2)
第11回荻生徂徠と古文辞学派―朱子学批判Ⅱ(1)
第12回荻生徂徠と古文辞学派―朱子学批判Ⅱ(2)
第13回本居宣長とその思想―国学の発達(1)
第14回本居宣長とその思想―国学の発達(1)
第15回日本近世の政治思想/試験実施