担当者 | 田中 賢治教員紹介 | |
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単位・開講先 | 必修 2単位 [国際経済学科] | |
科目ナンバリング | SEM-302 |
本演習のテーマは,「日本に必要な経済政策を考える」です.日本経済にはさまざまな課題があります.これらの課題について理解を深め,経済学を用いて課題解決に必要な経済政策を考えることがこの演習のテーマです.
日本に必要な経済政策を考えるためには,まず,日本経済の現状と課題について知ることが必要です.また,実際に経済政策を考える際には,政策によるプラスの効果だけでなく,副作用にも目を向けなければなりません.そこで,本演習は,春学期,秋学期とも,以下のように3部構成で進めます.
第1部では,実際に日本経済について分析している文献を輪読します.日本経済の現状を理解し,長期的な視点から日本経済の構造問題について考えます.第2部では,グループに分かれて,特定の経済政策の是非についてディベートを行います.賛否両論の異なる意見を戦わせることで,違った角度から物事を見る目を養います.第3部では,グループワークを行います.関心を持ったテーマを一つ選んで,政策提言をとりまとめ,最終報告会で発表します.
輪読,ディベート,グループワーク,いずれも皆さんが主役です.プレゼンテーションを通じて,効果的な資料作りや伝えるスキルを磨き,ディベートを通じて,「聞く力」「話す力」「論理的思考力」を強化します.また,現実経済の分析には,丁寧に統計データを読み解くことが必要です.データを自分で収集し,データの意味を理解し,データに基づく地に足の着いた議論ができるようになることを目指します.
(1)経済社会事象について調査し,データや事実に基づいて,説得力のある説明をすることができる.
(2)経済社会が直面する課題を発見し,それを解決する方法を考え,提案することができる.
(3)理的思考力を基に自分の考えを分かりやすく発表資料にまとめ,プレゼンテーションをすることができる.
(4)グループワークやディベートを通じてメンバーとの協働に参加し,自分の考えを発表することができる.
授業への取り組み姿勢,授業内発表の内容,プレゼンテーションの説得力などに基づいて総合的に評価します.
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 各グループが自分たちのテーマに基づいて文献を選定 | ||
参考文献 |
(1)輪読では,各回の発表担当者は,報告内容を分かりやすくまとめたレジュメを作成し,プレゼンテーションの準備をすること.それ以外のメンバーは,テキストの該当箇所を読んで,質問や自分の考えをまとめておくこと.
(2)ディベートでは,議論を補強するデータや事実などを集めておくこと.
(3)グループワークでは,報告内容を分かりやすくまとめたレジュメを作成すること.
(1)演習は皆さんが主役です.出席を重視します.
(2)議論を通じて,自分の考えの間違いに気づき,異なる考えを知ることで,理解が深まるとともに,プレゼンテーションのスキルも向上します.積極的に議論に参加することを望みます.
(3)毎日,新聞の経済記事に目を通し,現実経済への感度を磨くこと.
回 | 授業内容 |
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第1回 | ガイダンス,グループ分け |
第2回 | 日本経済の現状と課題(オンライン授業) |
第3回 | テーマの検討 |
第4回 | ディベート,グループワーク |
第5回 | ディベート,グループワーク |
第6回 | 輪読(1) |
第7回 | 輪読(2) |
第8回 | 輪読(3) |
第9回 | 輪読(4) |
第10回 | ディベート,グループワーク |
第11回 | ディベート,グループワーク |
第12回 | ディベート,グループワーク |
第13回 | ディベート,グループワーク |
第14回 | 最終報告会(1) |
第15回 | 最終報告会(2) |