担当者 | 二村 英夫教員紹介 | |
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単位・開講先 | 選択 2単位 [国際経済学科] | |
科目ナンバリング | ECP-305 |
現代の世界経済において超大国同士の貿易を巡る衝突は深刻化しています。国際経済政策論の基本学習として、まず、貿易に関する基礎理論、貿易政策に関する基礎的な考え方、歴史的に見た貿易政策の効果や役割、近年の保護貿易主義的な動向と影響について考察します。
この授業の修得目標は、貿易に関する基礎理論を理解することです。また、自由貿易の意義、貿易の基礎理論および貿易政策の基礎理論を理解したうえで、こうした理論とデータに基づいて、現実の貿易問題に関する理解と解決策を考えられる能力を身につけることを到達目標とします。
授業内に出す宿題(30%)、中間試験・期末試験(60%)およびその他(10%)として授業への出席状況と授業への積極的な取り組み姿勢で総合的に評価します。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | |||
参考文献 | 『国際経済学 理論と政策 上 貿易論(第10版)』 | P.R.クルーグマン | 丸善出版 |
各授業で配布したj授業資料をベースに復習を心がけてください。また、LMSに、授業資料、自習用問題を掲載しますので、自習用問題は必ず自分で解いてください。
国際経済政策論Ⅰと国際経済政策論Ⅱを継続して履修することを推奨します。日頃から、国際金融経済のニュース報道に関心を持つようにしてください。例えば、新しい貿易政策が発動された時に、その波及効果について関連国の貿易収支、為替レート、輸出入価格の変化、国内価格、消費、生産、雇用などの半年後、1年後の状況をチェックしてみることを試してみてください。また、授業形態は講義が中心ですが、必要なところはビデオ教材を使う予定です。ただし、社会情勢によっては、対面授業からオンライン授業に切り替わることも予想されます。その場合、授業資料、音声データ、自習用問題で対応していきます。LMSの「国際経済政策論Ⅰ」を日常的にチェックしてください。
回 | 授業内容 |
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第1回 | オリエンテーション |
第2回 | 世界貿易の発達と現状 |
第3回 | 貿易の基礎理論(比較生産費説:リカード・モデル) |
第4回 | 比較生産費説(貿易の利益) |
第5回 | 比較生産費説から自由貿易の基本命題 |
第6回 | 特殊要素と所得分配 |
第7回 | 貿易による相対価格の変化が所得分配に与える影響 |
第8回 | 資源と貿易(ヘクシャー=オリーン・モデル) |
第9回 | 生産と貿易 |
第10回 | 標準モデル、消費(社会厚生)、要素価格均等化 |
第11回 | 経済成長と貿易 |
第12回 | 貿易政策の理論(輸入関税の効果) |
第13回 | 貿易政策の理論(輸入割当制と輸出補助金) |
第14回 | 1930年代の保護貿易政策の帰結と教訓、現在の超大国の貿易政策 |
第15回 | まとめ 自習用問題に関する解説をオンラインで実施します。 |