授業の概要（ねらい）

国際経済政策論Ⅰでの基礎理論を中心にして現在深刻化している国際金融経済問題を学習し、基本的な問題点を理解し経済政策を含めた解決策を考える授業です。具体的には、まず、国際経済の枠組みや政策効果の基本を理解します。次に、戦後の安定して成長を遂げた1960年代、世界的にインフレーションに見舞われた1970年代、プラザ合意以降の各国の経済政策の相互作用が顕著に出た1980年代から90年代、金融バブルを喚起しリーマンショクを起こした2000年代、最新のコロナウィルス感染拡大の世界経済に及ぼしている現状と政策効果の展望などをわかりやすく解説します。戦後、具体的な各国の採った政策の効果の検証と理解が狙いとなります。

授業の到達目標

まず、国際経済政策に関する基礎理論を習得することです。次に、戦後の国際経済政策の歴史を理解し、現在、世界が直面している具体的な問題についての現状認識を深めることを主眼とし、こうした課題に対しての解決策を考えてみることに重点を置きます。到達目標は、国際経済政策の基礎理論の習得と具体的な国際経済事象にこの理論を応用して理解する能力を身につけることです。

成績評価の方法および基準

授業内に出す宿題（40％）、中間試験、期末試験（50%)、その他（10%)として授業への出席状況、授業への積極的な取り組み姿勢で総合的に評価します。

教科書・参考文献

準備学修の内容

授業で配布する授業資料をベースに授業で説明した内容を加味して復習することが重要です。LMSに授業資料と自習用問題を掲載します。自習用問題は必ず自分で解いてください。

その他履修上の注意事項

国際経済政策論Ⅰと国際経済政策論Ⅱを継続して履修することを原則とします。授業経済は講義中心ですが、必要なところはビデオ教材を使う予定です。ただし、社会情勢によっては、対面授業からオンライン授業に切り替わることも予想されます。その場合、授業資料、音声データ、自習用問題で対応していきます。LMSの「国際経済政策論Ⅱ」を日常的にチェックしてください。

授業内容