児童家庭福祉論Ⅱ
担当者杉山 有沙教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [政治学科]
科目ナンバリングLAW-302

授業の概要(ねらい)

 日本社会には、子どもをめぐる様々な問題が存在します。例えば、児童虐待や子どもの貧困化など、悲しい問題を、新聞やニュース、テレビで目にした方も多いのではないしょうか。社会において、子どもは弱い存在であるというなら、私たちは何ができるでしょう。
 本講義では、特に、子どもを権利の主体として考え、「子どもの人権をどう守るのか」と言う観点から、人権論として検討していきます。(前期に行った児童家庭福祉論Iをより発展させる内容になります。)

授業の到達目標

①児童家庭福祉法制度一般と各論の基本構造を理解する。
②児童家庭福祉法制度をどのように保障していくべきか、について考えることができるようになる。
③自分の問題として、児童家庭福祉法制度のあり方を考えることができるようになる。

成績評価の方法および基準

定期試験で評価します。なお、欠席を6回以上したら、単位を出さないので、予めご了承ください。(※コロナ感染症の動向により、急遽、評価基準を変更する可能性もあります。)

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書子どもの人権をどうまもるのか:福祉施策の実践を学ぶ山縣文治放送大学教育振興会
参考文献

準備学修の内容

予習:次回授業のために、参考文献にある教科書に目を通しておいてください。
復習:授業レジュメを再度読んでおいてください。

その他履修上の注意事項

 テレビや新聞などを読んで児童家庭福祉法制度の問題点などを積極的に調べてみてください。また、児童家庭福祉法制度は、生活に密着した制度です。ぜひ、ご家族を始め身近な方と話し合ってください。

授業内容

授業内容
第1回オリエンテーション(本講義全体の見取り図、受講の目的と意義)
第2回子どもの人権保障の歩み
第3回生きづらさのなかにある子どもの生活
第4回子どもの人権に関わる法律の体系
第5回子どもの人権を保障するための制度体系
第6回子どもの人権を支える社会福祉支援
第7回貧困と子どもの人権
第8回社会的養護の実際と子どもの人権
第9回虐待と子どもの人権
第10回障がいのある子どもと人権
第11回就学前の拠点型保育・教育と子どもの人権
第12回地域子育て支援と子どもの人権
第13回世界の動きにみる子どもの人権保障
第14回子どもの人権を保障する社会づくりのために
第15回まとめ