子どもの生活と遊び(からだ)
担当者浪越 一喜教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [初等教育学科 こども教育コース]
科目ナンバリングESS-213

授業の概要(ねらい)

身体活動を伴うこどもの遊びは単に発達に必要な刺激のみならず、運動遊び等を通して体験したことや考えたことなどは、感情のコントロールや社会性・規範意識等をも育んでいきます。また、運動(遊び)が楽しいと感じた経験は、主体的に運動遊びに関わるために最も重要なものとなってきます。本授業では、子どもたちの豊かな運動実践を目指して、既存の運動遊びや新たな運動遊びを創造し、提案できる保育者養成の一助となることを目標に、グループでの協議、提案、実践、省察していきます。保育者との楽しい運動実践の積み重ねは、運動習慣の基盤となり、体力・運動能力の低下等の現代的課題にも応えることが可能であると考えています。

授業の到達目標

①幼児の発達段階を踏まえた運動遊びを計画できる。
②実践(指導・声掛け等)を通して、評価し、改善することができる。
③幼児体操の意味を理解し、独自の体操を創造し、他者にも動きが理解できるよう図示(コマ図の作成)することができる。

成績評価の方法および基準

模擬保育1:計画10% 実践 5% 評価(振り返り)10%
模擬保育2:計画15% 実践10% 評価(振り返り)10%
模擬保育3:計画20% 実践10% 評価(振り返り)10%

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書
参考文献保育と幼児期の運動遊び岩崎洋子編著萌文書林
参考文献幼児体育教本河田隆編著同文書院
参考文献幼児の健康と運動遊び畠山倫子保育出版社

準備学修の内容

①あらかじめ3歳から5歳児の動き及び行動のし方を理解するよう他の授業を含め情報の収集をするようにしてください。
②運動遊び及び体操の計画(指導計画)には十分に時間を割き、グループ内での意見交換を活発に行ってください。
③実践準備では、授業内で完結することが困難な場合もありますが、準備を怠らないようにしてください。

その他履修上の注意事項

①運動遊びの計画に際して、特に、子どもの笑顔を想像しながら構想し、自らも楽しんで取り組めるよう積極的、主体的に参加してください。
②授業のほとんどが、ソラティオアリーナ等の体育・運動施設を使用して行いますので、シューズ・ウエア等服装にも気を付けてください。

授業内容

授業内容
第1回オリエンテーション(保育内容の指導法(健康Ⅰ)との関連について)
第2回「遊び」の本質から運動遊びの質を考える(遊びの分類、動きのバリエーション、運動指導の質等)
第3回運動遊びを引き出す環境と安全について考える
第4回模擬保育1 走跳投の基本的な動きを用いた運動遊びを計画する(グループ活動)
第5回模擬保育1 指導案作成と準備
第6回模擬保育1 模擬保育(実践)とその評価
第7回模擬保育2 身近なものを利用した(新聞紙、風船等)運動遊びを計画する(グループ活動)
①社会性を育てる運動遊び ②考える力を育てる運動遊び
第8回模擬保育2 指導案作成と準備
第9回模擬保育2 模擬保育(実践)とその評価
第10回模擬保育2 模擬保育(実践)とその評価
第11回【オンライン(LMS)】模擬保育3 幼児体操を計画する
第12回模擬保育3 幼児体操の実際と留意事項の検討
第13回模擬保育3 幼児体操の提案とその指導
第14回模擬保育3 幼児体操の提案とその指導
第15回まとめ(計画上の課題、実践場面での課題等の振り返り)