担当者 | 岸野 美由紀 | |
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単位・開講先 | 選択 2単位 [初等教育学科 こども教育コース] | |
科目ナンバリング | CHS-202 |
子どもの保健には、子どもの成長・発達、子どものかかりやすい疾病(病気)と事故、疾病の予防と保健指導、子どもの生活と健康問題、子どもの保健行政などが含まれます。
子どもの成長・発達の特徴を知り、子どもの生理機能を理解した後、生活習慣を含む衛生管理、事故対策、子どもの疾患に対する処置・予防対策など、子どもの健康で安全な生活を守り育てるための知識を身につけることがこの授業の主な内容です。
講義は日々の生活や職場で役立つような実学中心の内容になっていますので、実習にも役立ちます。
子どもは成長と発達を絶えず続けており、その生理機能は成人と大きく異なります。子どもの生理学的特徴、成長、発達の特徴を理解します。子どもでは先天性疾患をはじめ、成人領域の疾患にはない疾患特殊性があり、これら疾病の病因、診断、治療に関する知識を獲得します。
・授業毎にリアクションペーパーにて授業を振り返り感想、意見、質問などを記入しLMS (アンケート)より提出してもらいます。
・リアクションペーパーによる授業態度、意欲50%、課題レポート50%で成績評価します。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 新版『よくわかる子どもの保健 | 丸尾良浩・竹内義博 | ミネルヴァ書房 |
参考文献 | 『小児リハビリテーション 評価マニュアル』 | 高橋秀寿監修、問川博之編集 | 診断と治療社 |
授業前にテキストを熟読し、専門用語の意味は調べることにより、講義内容の理解が深められます。事前学習をして下さい。講義資料は、前日までにLMSにアップします。各自準備してください。
・講義内容に疑問があれば、授業中や後、リアクションペーパー、メールにて積極的に質問をして下さい。
・授業中の携帯電話やスマートフォンなどの電子機器での通話やメール、ゲーム、写真撮影、録音は禁止します。
・授業後、授業内容を復習して下さい。
・第14回(12/20)はオンライン授業となります。その他の講義も、新型コロナ感染症流行によりオンライン授業になる場合があります。LMS掲示板を確認して下さい。
回 | 授業内容 |
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第1回 | 子どもの心身の問題と保健の意義①:健康の概念、子どもの健康を脅かすもの、日本の小児保健水準、母子保健他について学びます |
第2回 | 子どもの心身の問題と保健の意義②:母親のメンタルヘルス、虐待、子どものトアウマとその対応 身体発育と保健①:発育の法則、体重・身長・頭囲・胸囲の測定、成長他について学びます |
第3回 | 身体発育と保健②:身長・体重のバランス、肥満とやせ他について学びます |
第4回 | 運動機能の発達と保健:新生児期の原子反射、乳児・幼児・学童の運動機能の発達について学びます |
第5回 | 生理機能の発達と保健①:自律神経・体温・水分代謝と発熱・循環について学びます |
第6回 | 生理機能の発達と保健②:呼吸・心拍・血圧・消化吸収・排泄について学びます |
第7回 | 生理機能の発達と保健③:睡眠・感覚器官・免疫について学びます |
第8回 | 精神機能の発達と保健:こころの育ち・言語・社会性・情緒の発達他について学びます |
第9回 | 心身の健康状態とその把握①:頭・頸・胸・腹部・四肢・皮膚の健康の観察ポイントについて学びます |
第10回 | 心身の健康状態とその把握②:心身症・生活習慣や行動上の問題について学びます |
第11回 | 子どもの疾病の予防及び適切な対応①:疾病の特徴・感染症・呼吸器疾患について学びます |
第12回 | 子どもの疾病の予防及び適切な対応②:消化器・循環器・泌尿器・生殖器疾患について学びます |
第13回 | 子どもの疾病の予防及び適切な対応③:中枢神経系・内分泌、代謝性疾患・血液・腫瘍性疾患について学びます |
第14回 | 子どもの疾病の予防及び適切な対応④:アレルギー疾患・整形外科疾患・その他の疾患について学びます |
第15回 | 子どもの疾病の予防及び適切な対応⑤ :新生児マス・スクリーニングテスト、予防接種他について学びます |