担当者 | 黒田 美保教員紹介 | |
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単位・開講先 | 必修 2単位 [心理学科 2018年度以降] | |
科目ナンバリング | SEM-301 |
心理学研究演習では、卒業研究・卒業論文に繋がるリサーチリテラシー(研究を遂行するために必要な基礎的能力)をまず身につけ、その後、段階を踏みながら卒業研究・卒業論文と進んでいく。リサーチリテラシーには、課題発見力、先行研究の論文や参考資料をどのように探し入手するのか、それをいかに読解するのかというインプット力、データ分析を行いそれを文章化する力やプレゼンテーションをするというアウトプット力が含まれる。発達心理学、発達障害、福祉心理学の分野で、各自が関心を持つ、あるいは理解をさらに深めたいと考えるテーマを設定し、その研究を通してリサーチリテラシーを身につけ、卒業研究を自立的に進めていく。
リサーチリテラシーを身につけることが目標となる。具体的には、心理学研究の基本的な考え方が理解でき、また、心理学論文を自分で読解できるようになり、その書き方についても身につけていく。同時に、プレゼンテーション力や討議の力もつけていく。
課題への取り組み、プレゼンテーションの内容や態度、討議への参加の積極性により評価する。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 大学生のためのリサーチリテラシー入門 | 山田剛史・林創(著) | ミネルヴァ書房 |
参考文献 | 第4巻 心理学研究法(公認心理師の基礎と実践) | 村井潤一郎 | 遠見書房 |
参考文献 | 実践的な心理学の学び方 | 大橋靖史・神信人(編) | ナカニシヤ出版 |
リサーチリテラシーを身につけるためには、授業外での作業も必須で、自ら学ぶことが重要となる。また、グループワークが必要となる場合もある。具体的には、自分のテーマに合わせた文献検察、文献の精読、レポート作成、効果的なプレゼンテーション資料の作成を行うこと。
討論に積極的に参加することが求められる。他の受講者のテーマにも興味をもち、自分なりの疑問や意見をもつ意欲のある学生の受講を希望する。また、発達評価法I・IIを履修することが望ましい。
回 | 授業内容 |
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第1回 | ガイダンス:授業の進め方・発表の方法について |
第2回 | 研究に関わる倫理について講義 |
第3回 | 自己紹介、4年生の発表と3年生輪読の順番決定、自分のテーマ(研究課題)を見つけ決める方法について講義 |
第4回 | 4年生の発表、3年輪読「情報収集力(文献検索と収集の方法、図書館の使い方)を身につける」と討議 |
第5回 | 4年生の発表、3年輪読「情報整理力(研究関連の情報整理の基本と自分に合う方法の探求)を身につける」と討議 |
第6回 | 4年生の発表、3年輪読「クリティカルシンキングを働かせた読み方を身につける」と討議 |
第7回 | 4年生の発表、3年輪読「大学で求められるレポートや論文の書き方を学ぶ」と討議 |
第8回 | 4年生の発表、3年輪読「データ分析力を身につける」と討議 |
第9回 | 4年生の発表、3年輪読「よいプレゼンテーションとは何かを考えプレゼンテーション力をつける」と討議 |
第10回 | 4年生、3年生合同で、自分のテーマを決め文献を探す |
第11回 | 4年生、3年生合同で、クリティカルシンキングをしながら選んだ論文を精読 |
第12回 | 4年生、3年生合同で、論文の精読とレポートやスライドの作成 |
第13回 | 4年生の先行研究の論文についてのプレゼンテーションと合同討議① |
第14回 | 3年生の先行研究の論文についてのプレゼンテーションと合同討議② |
第15回 | オンライン:まとめと後期授業に向けてのオリエンテーション |