担当者 | 草山 太一教員紹介 | |
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単位・開講先 | 必修 2単位 [心理学科 2018年度以降] | |
科目ナンバリング | SEM-302 |
私たちは、取り巻く外的環境や自分自身の内的状態をどのように認知するだろうか?そのような仕組みや成立過程を知ることは、ヒトの「心」を理解する一助となる。この種目では、ヒトとヒト以外の動物(特にげっ歯類と鳥類)を対象に、他者の心的状態を仮定・推察することについて実験的な検討を行う。
研究プロジェクトとして主なテーマは次の通りです。
①ヒト以外の動物の共感性
「同一の目的を果たすために協力することができる?」「他個体の心的状態を理解し、援助できる?」
②モチベーション・ビデオの有効性
「動画を視聴することによって、モチベーションは高められる?」
③非生物に対するメンタライジング
「非生物に“こころ”があるように見えるためにはどのようなデザインになる?」
これらのテーマの枠内で、研究計画立案のために必要な文献の講読、実験のデザイン、そして、データを収集し、関連する文献を参考に結果をまとめることが課題となる。
①について、利己的な行動は短期的には有利であるが、より長期的な視野に立てば、他者と協力することが重要となる。ヒト以外の動物の協力行動を調べることは、私たちヒトの在り方を考えることにつながると考えられる。また②のモチベーション・ビデオについては、スポーツ場面だけでなく、実生活の様々な状況への応用が期待できる。③のメンタライジングの検討は、今後にさらに普及することが想定されるロボットに親しみを持たせるような外観デザインにつながると考えられる。これらを通じて、他者の心的状態を推察する「こころ」の仕組みの統合的な解明を目指す。
①こころの問題に関する実践的な解決法や対処方略を提案し、検討できる。
②自ら立てた実験計画ないし調査計画に基づいて収集したデータを分析し、考察し、文章化するという一連の流れを体験的に理解することで、データ収集の方法やデータ分析技能はもとより、科学的思考力、問題解決能力、文章表現力、コミュニケーション能力など総合基礎力を修得する。
(1)研究への積極的な参加、研究の創意工夫など、研究に対するの貢献を評価する。 50%
(2)学期末に研究成果をまとめてレポートとして提出することを求め、これを評価する。 50%
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | |||
参考文献 |
授業時間は、主に研究計画や進捗状況、研究成果の検討に当てられます。研究の準備、実施、データ分析などの作業は、授業時間外に自主的に行うことが求められる。
実際の実験や観察段階に入ると時間割上の授業時間だけで行えるものではなく、それ以外の時間でも、自らが時間を作って研究を進めていく必要がある。また、学内外での実験協力者を募る場合は、倫理的問題や社会的責任を忘れないで欲しい。
研究対象として、動物を選ぶかどうかは、動物のアレルギーの有無や、それぞれの希望に応じて進める。また外部講師を招聘して研究に関するテーマでお話しいただく可能性がある。
回 | 授業内容 |
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第1回 | ガイダンスを行う。 |
第2回 | 研究を進める。テーマに関連した研究論文の発表を行う。 |
第3回 | 研究を進める。テーマに関連した研究論文の発表を行う。 |
第4回 | 研究を進める。テーマに関連した研究論文の発表を行う。 |
第5回 | 研究を進める。テーマに関連した研究論文の発表を行う。 |
第6回 | 研究を進める。テーマに関連した研究論文の発表を行う。 |
第7回 | 研究を進める。テーマに関連した研究論文の発表を行う。 |
第8回 | 研究の進捗状況について発表する。 |
第9回 | 研究を進める。テーマに関連した研究論文の発表を行う。 |
第10回 | 研究を進める。テーマに関連した研究論文の発表を行う。 |
第11回 | 研究を進める。テーマに関連した研究論文の発表を行う。 |
第12回 | 研究を進める。テーマに関連した研究論文の発表を行う。 |
第13回 | 研究を進める。テーマに関連した研究論文の発表を行う。 |
第14回 | 研究成果について発表する。*オンラインで実施する。 |
第15回 | まとめを行う。 |