担当者 | 大塚 秀実教員紹介 | |
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単位・開講先 | 必修 2単位 [心理学科 2018年度以降] | |
科目ナンバリング | SEM-301 |
この演習では、臨床心理学を中心としたテーマに関して、質的研究、とくに面接法(インタヴュー法)を手法として、調査を実施することを目的とする。質的研究、とくに面接法(インタヴュー法)は、人と人との関わりの中でデータを収集する方法である。そこには、単に言葉のやりとりを超えて、怒りや嫉妬を伴った情緒、穏やかさや温かさが伴った情緒交流が生じる。だからこそ、人が人を研究することの難しさと興味深さを体験することができる。人と対面して話をすることから得られることを体験して知って欲しい。そのためには、倫理規範を身につけること、適した分析方法を選択できる知識が必要となる。
自ら研究計画を立案し、インタヴューを準備し、実施し、収集したデータを分析し、そこから合理的な結論を導き出し、レポートにまとめるという一連の研究の流れを実際に体験しながら、その過程で必要になる様々な知識や技術を総合し、社会科学的な思考、問題解決の方法、レポート執筆法などを習得する。基本的に調査は個人の関心のあることを、個人で進めていくため、自主的・自立的な取り組みが求められる。
心理学研究演習Ⅰでは、1)質的研究について文献を読みディスカッションを実施する、2)インタヴューのトレーニングを実施する、3)研究計画を立て調査を実施することを目指す。
1)研究倫理に配慮しながら、研究を計画し、データを収集できること
2)面接調査を実施・分析し、データ分析結果を総合的に考察し、立てた問いに対して柔軟な解釈を還元できること
3)論理的思考に基づき、相手に伝わるプレゼンテーションができること
4)多様な人の立場を尊重し、まわりと協働しながら心理学的課題に真摯に向き合うこと
成績評価は、演習への積極的参加(30%)、発表(30%)、レポート(40%)とする。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | はじめて学ぶ臨床心理学の質的研究‐方法とプロセス | 岩壁茂 | 岩崎学術出版社 |
参考文献 | はじめて「質的研究」を「書く」あなたへ ―研究計画から論文作成まで― | 太田裕子 | 東京図書 |
参考文献 | インタヴューズ I マルクスからトルストイまで (文春学藝ライブラリー) | クリストファーシルヴェスター | 文芸春秋 |
参考文献 |
発表の準備、調査準備は入念にすること
他者の発表・研究に興味を持ち、意見を述べること
回 | 授業内容 |
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第1回 | ガイダンス:今後の進め方と3年生、4年生の自己紹介(オンライン) |
第2回 | 面接調査でどのようなことがわかるのか、学ぶ |
第3回 | 4年生の発表とディスカッション① |
第4回 | 4年生の発表とディスカッション② |
第5回 | 面接調査の実際について学ぶ |
第6回 | 面接調査のロールプレイ① |
第7回 | 面接調査のロールプレイ② |
第8回 | 面接調査の倫理について学ぶ(オンライン) |
第9回 | 3年生の発表①ディスカッション |
第10回 | 3年生の発表②ディスカッション |
第11回 | 3年生の発表③ディスカッション |
第12回 | 4年生の発表①ディスカッション |
第13回 | 4年生の発表②ディスカッション |
第14回 | 4年生の発表③ディスカッション |
第15回 | 調査実施に向けての準備報告 |