乳児保育Ⅰ
担当者永瀬 祐美子教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [初等教育学科 こども教育コース]
科目ナンバリングCHS-204

授業の概要(ねらい)

 本授業は、乳幼児期の発達について学び、乳幼児を取り巻く環境について考え、発達を促す保育について理解を進めることを目的とします。そのために、乳児保育の成り立ちや役割等について学び、乳児保育の意義や目的を明確にすると共に、3歳未満児の発達を踏まえて、乳児保育の内容や職員間の連携等についても十分に理解できるようにします。また、保育所や乳児院等、多様な乳児保育の現場の現状と課題について理解し考察できるようにします。
 上記の内容について、実践事例や視覚教材を用いて、実際の保育場面をイメージしながら乳児保育に求められる知識や技術を実践につなげることができるようにします。その他、課題レポートの発表や授業で扱ったテーマに関するディスカッション等を通して、自分自身の学びを省察できるようにします。

授業の到達目標

1.乳児保育の意義・目的と歴史的変遷及び役割等について理解し説明できる。
2.保育所、乳児院等多様な保育の場における乳児保育の現状と課題について理解し説明できる。
3.3歳未満児の発育・発達を踏まえた保育の内容と運営体制について理解し説明できる。
4.乳児保育における職員間の連携・協働及び保護者や地域の関係機関との連携について理解し説明できる。
(※「乳児保育」とは、3歳未満児を念頭においた保育を示します。)

成績評価の方法および基準

授業への参加度、課題提出、発表等(50%)、最終試験(50%)で総合的に評価します。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書保育所保育指針厚生労働省フレーベル館
教科書幼保連携型認定こども園教育・保育要領内閣府フレーベル館
教科書その他、授業内で適宜配布します。
参考文献赤ちゃんの発達とアタッチメント-乳児保育で大切にしたいこと遠藤利彦ひとなる書房

準備学修の内容

・授業内で指定された参考文献、プリントなどを読み、次の授業に臨んでください。
・乳幼児期の発達や環境に関する現代的課題について日常的に関心を持ち、自分なりの意見を発言できるように準備しておいてください。

その他履修上の注意事項

レポート提出や発表を取り入れるため、受講生の積極的な参加が望まれます。 なお、受講生のニーズや実態に即して履修内容を若干変更することがあります。

授業内容

授業内容
第1回ガイダンス
第2回乳児保育の意義・目的と歴史的変遷
第3回乳児保育の役割と機能
第4回乳児保育における養護及び教育
第5回乳児保育及び子育て家庭に対する支援をめぐる社会的状況と課題
第6回保育所における乳児保育
第7回保育所以外の児童福祉施設(乳児院等)における乳児保育
第8回家庭的保育等における乳児保育(LMSによるオンライン授業)
第9回3歳未満児とその家庭を取り巻く環境と子育て支援の場
第10回3歳未満児の生活と環境
第11回3歳未満児の遊びと環境
第12回3歳以上児の保育に移行する時期の保育
第13回3歳未満児の発育・発達を踏まえた保育士等による援助や関わり
第14回3歳未満児の発育・発達を踏まえた保育における配慮
第15回乳児保育における計画・記録・評価とその意義
まとめ