乳児保育Ⅱ
担当者永瀬 祐美子教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [初等教育学科 こども教育コース]
科目ナンバリングCHS-303

授業の概要(ねらい)

 本授業では、3歳未満児の発達や特性を踏まえた援助や関わりの具体的な方法について学び、実践につなげていけるようにすることを目的とします。3歳未満児の援助、指導計画の作成、観察・記録等の方法について、実技(演習)を通して学び、養護と教育の一体性をふまえた保育環境を設定できるようにしていきます。また、課題レポートの発表やグループワーク、ディスカッション等を通して乳児保育に求められる配慮等への理解を深めていきます。

授業の到達目標

1.3歳未満児の発育・発達の過程や特性を踏まえた援助や関わりの基本的な考え方について理解し説明できる。
2.養護及び教育の一体性を踏まえ、3歳未満児の子どもの生活や遊びと保育の方法及び環境について、具体的に理解できる。
3.乳児保育における配慮の実際について、具体的に理解できる。
4.上記1~3を踏まえ、乳児保育における計画の作成について具体的に理解できる。
(※「乳児保育」とは、3歳未満児を念頭においた保育を示します。)

成績評価の方法および基準

授業への参加度、課題提出、発表等(50%)、最終試験(50%)で総合的に評価します。

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書保育所保育指針厚生労働省フレーベル館
教科書幼保連携型認定こども園教育・保育要領内閣府フレーベル館
教科書その他、適宜授業内で資料を配布します。
参考文献

準備学修の内容

・授業内で指定された参考文献、資料などを読み、次回の授業に臨んでください。
・課題を出された場合は、必ず期限内に提出してください(発表資料となる場合があります)。
・ディスカッションを取り入れる場合がありますので、乳幼児期の発達や環境に関する現代的課題について日常的に関心を持ち、自分なりの意見を発言できるように準備してください。

その他履修上の注意事項

・実技、発表、レポート提出を取り入れるため、受講生の積極的な参加が望まれます。
・実技の際は、3歳未満児の援助をする心づもりで服装や態度などに注意してください。
・受講生のニーズや実態に即して履修内容を若干変更することがあります。

授業内容

授業内容
第1回ガイダンス
第2回乳児保育の基本①子どもと保育士等との関係の重要性
第3回乳児保育の基本②個々の子どもに応じた援助や受容的・応答的な関わり
第4回乳児保育の基本③子どもの主体性の尊重と自己の育ち
第5回乳児保育の基本④子どもの体験と学びの芽生え
第6回乳児保育における子どもの発育・発達を踏まえた生活と遊びの実際①子どもの1日の生活の流れと保育の環境
第7回乳児保育における子どもの発育・発達を踏まえた生活と遊びの実際②子どもの生活や遊びを支える環境の構成
第8回乳児保育における子どもの発育・発達を踏まえた生活と遊びの実際③3歳未満児の発育・発達を踏まえた生活と援助の実際
第9回乳児保育における子どもの発育・発達を踏まえた生活と遊びの実際④3歳未満児の発育・発達を踏まえた遊びと援助の実際
第10回乳児保育における子どもの発育・発達を踏まえた生活と遊びの実際⑤子ども同士の関わりとその援助の実際
第11回乳児保育における配慮の実際①子どもの心身の健康・安全と情緒の安定を図るための配慮(LMSによるオンライン授業)
第12回乳児保育における配慮の実際②集団での生活における配慮
第13回乳児保育における配慮の実際③環境の変化や移行に対する配慮
第14回乳児保育における計画の実際①長期的な指導計画と短期的な指導計画
第15回乳児保育における計画の実際②個別的な指導計画と集団の指導計画