日本文化研究(近代社会と文化)Ⅰ
担当者中沢 紀子教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [日本文化学科]
科目ナンバリングJLT-203

授業の概要(ねらい)

 もし皆さんが「あなたの母語は何ですか?」と質問されたら、あなたは何語と答えるだろうか?日本語と答えるだろうか?それとも秋田出身なら秋田方言と答えるだろうか?
 もし仮に「明日から今まで自分が使用してきた言葉を使ってはいけない。今後は全て英語で話すように。」「従来の文化・風習を今後は禁止する。」と言われたら、皆さんはどう思うだろうか。
 (言語含め)文化は私たちにとって身近な存在であり、切り離せないものだ。また言い換えれば、文化は自分が何者であるかを示す指標の一つにもなっている。過去の歴史を遡ると、自己を示す道具である文化は、さまざまな国の政治方策(文化統制など)の道具とされてきたことがある。そこで、この授業では文化という観点から、多様性についてみていきたい。

授業の到達目標

 文化の多様性について、自分の言葉で説明ができる。

成績評価の方法および基準

 授業・授業外の課題(30%)、ディスカッション等の授業への積極度(10%)、テスト(60%)

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書 授業時にプリントを配布する。
参考文献

準備学修の内容

 授業ではディスカッションやレポートを行う機会がある。準備学修では、そのために必要な文化事例の材料をそろえておくことが求められる。この材料については、授業時に指示する。

その他履修上の注意事項

授業内容

授業内容
第1回ガイダンス(授業の狙い:到達目標について説明する。)
第2回言語と社会(母語と母国語の違いについて学ぶ。)
第3回言語と社会(フランス・アルザス地方の例:『最後の授業』の背景について学ぶ。)
第4回言語と社会:ディスカッション(「自分の言葉は何語?」・子どもの権利について学ぶ。)
第5回先住民族アイヌ民族とは?
第6回アイヌ民族の暮らし①(アイヌ語由来の地名について学ぶ。)
第7回アイヌ民族の暮らし②(カムイについて学ぶ。)
第8回アイヌ民族の暮らし③(狩猟・採集生活について学ぶ。)
第9回アイヌ民族の暮らし④(食事・衣服について学ぶ。)
第10回アイヌ民族の暮らし⑤(住まいについて学ぶ。)
第11回アイヌ民族の暮らし⑥(文芸について学ぶ。)
第12回アイヌ民族の歴史①
第13回アイヌ民族の歴史②
第14回テスト・解説
第15回LMS授業:到達目標の確認を行う。