担当者 | 前川 正教員紹介 | |
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単位・開講先 | 選択必修 2単位 [経済学科] | |
科目ナンバリング | CME-202 |
企業活動にリスクはつきものです。企業はリスクを予防・回避するだけではなく、むしろリスクに挑戦し、それによってビジネスチャンスを得たり利益をあげることもできます。企業を取り巻くリスクは複雑・高度化、さらに巨大化しており新しいリスクも次々に発生しています。まさに現代社会がリスク社会となっていることが実感されています。リスクと保険Ⅱでは保険ビジネスについて保険商品の企画・販売という上流から保険金支払いという下流まで概観し、そのうえで保険会社自身のリスク管理のあり方および日本の保険監督制度について、更には我が国保険会社の海外事業推進の背景とその課題に関して学習します。保険ビジネスの仕組みを知ることで社会の重要な仕組みを知る一助となると思います。授業は基本的に講義形式で行います。
①保険経営の仕組みと特徴の基礎知識、専門用語を修得することができます。
②生命保険の基礎知識を修得することができます。
③少子高齢化の時代を迎える中で保険会社が直面している課題を理解することができます。
④グローバルに動く世界の変化を保険会社はどのように捉え、どう対応しようとしているのかを理解することができます。
①小テスト(複数回) 20%
②特別講義に対する感想レポート提出 10%
③試験 70%
という配分割合で複数の視点から総合的に成績評価を行う。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | |||
参考文献 | 『初めて学ぶリスクと保険[第4版]』 | 下和田功[編著] | 有斐閣ブックス |
参考文献 | 『リスクと保険の基礎理論』 | 米山高生[著] | 同文館出版 |
参考文献 | 『生命保険の基本と仕組みがよくわかる本』 | 石橋和也 [著] | 秀和システム |
事前事後学修に必要な時間は大学設置基準に則して算出すると15回の授業回数に対して60時間となります。その事前事後学修の主要な課題として次の点を指示します。
①講義で使用するレジュメ・資料は講義の前日にLMSに登録するので事前に予習し質問事項を整理して下さい。
②講義終了後はLMSに登録してある講義で使用した資料を復習し内容についての理解を確認するために「確認チェック」をLMSの課題提出機能を使って提出して下さい。
③成績評価のひとつの要素である小テストについては実施日の翌週の授業内で解説をするので復習に役立てて下さい。
④成績評価に繋がる特別講義についての感想をレポートにまとめる準備をして下さい。
⑤講義内容に関連する参考文献・資料について必要なものを授業中に紹介しますので自主学習として取組んで下さい。
①欠席及び公欠の扱いについては原則大学の規定にフォローして下さい。
②他の受講生の迷惑にならないように最低限の授業におけるマナーは厳守して下さい。(特に私語は慎んで下さい)
③受講に対してとくに対応が必要な場合(病気・ケガ・障害)は遠慮なく申し出て下さい。
④授業をよりよくしていく上での意見・感想・コメントも遠慮なく連絡下さい。
回 | 授業内容 |
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第1回 | オリエンテーション-授業の進め方・成績評価の方法および基準・準備学修の内容等の概要、前期試験の説明 |
第2回 | 保険可能なリスクの分類と保険商品およびアンダーライティングと契約保全 |
第3回 | 保険の仕組みと保険商品(生命保険と損害保険) |
第4回 | 損害調査と保険金支払 |
第5回 | 再保険とその他のリスク分散手段 |
第6回 | 保険の財務(1)-保険料と責任準備金 |
第7回 | 保険の財務(2)-資産運用・保険会計 |
第8回 | 保険会社の企業価値 |
第9回 | 保険会社のERM経営 |
第10回 | 保険産業と監督システム |
第11回 | 特別講義(外部講師) |
第12回 | 保険会社の海外事業推進(1)ーその背景 |
第13回 | 保険会社の海外事業推進(2)ーその課題 |
第14回 | 後期の総括と試験 |
第15回 | オンライン授業:LMSにコンテンツを掲載するオンデマンド形式で実施 |