リスクと保険Ⅰ
担当者三町 俊哉
単位・開講先選択必修  2単位 [経営学科]
科目ナンバリングCME-203

授業の概要(ねらい)

現在、企業活動においてリスクと保険の問題がクローズアップされています。自然災害やテロの多発、システム障害の頻発などにより、企業のリスクマネジメントに対する関心は、あらゆる業種で急速に高まっています。このことを踏まえて、本講座では、リスクやリスクマネジメントから保険制度・保険経営に至る全体像を体系的・段階的に習得することを目的としています。授業では教科書に沿って基礎理論を中心に学んでいきますが、実務の世界でどのように対応しているのかも織り交ぜ、みなさんの理解を深めていきます。
「リスクと保険Ⅰ」では、リスクと保険の基礎として、リスク・リスクマネジメント・保険制度の原理原則・機能と効果・法的側面・歴史・保険技術などを学びます。授業は原則として講義形式で行います。

授業の到達目標

・リスクと保険の基礎知識、専門用語を習得することができる。
・リスク対応についての考え方を理解することで、企業の行動基準の一つを会得することができる。
・保険の仕組みを知ることで、企業経営と社会の成り立ちの基本的な理解を深めることができる。

成績評価の方法および基準

・小テスト 20~30%
・試験   80~70%

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書『はじめて学ぶリスクと保険[第4版]』下和田 功[編]有斐閣ブックス
教科書
参考文献リスクと保険の基礎理論米山高生同文舘出版
参考文献保険法[第4版]山下友信・竹濱修・洲崎博史・山本哲生有斐閣アルマ
参考文献保険募集制度の歴史的転換栗山泰史保険教育システム研究所
参考文献

準備学修の内容

・当日の講義では、簡単なレジュメを配布しますので、講義内容の重要点を補記するなどし、復習に活用してください。
・講義に使う資料は、事前にLMSにアップする予定です。毎回、必ず事前に確認(予習)してください。
・教科書は毎回持参のうえ授業に臨んでください。
・必要に応じて、講義中に次回授業のポイントをお伝えしますので、次回の授業準備の一助としてください。
・原則として、授業終了時に質問のための時間を設けます。

その他履修上の注意事項

・欠席及び公欠の扱いについては、原則大学の規定にフォローします。
・他の受講生の迷惑とならないように、最低限の授業におけるマナーは守ってください。
・基礎編であるリスクと保険Ⅰの後半がリスクと保険Ⅱに繋がっているので、続けて履修することが望ましいです。
・第13回授業は、LMSでの実施となります。

授業内容

授業内容
第1回オリエンテーション 自己紹介・授業の進め方・教科書の使い方・成績評価の方法および基準・出題範囲
第2回授業「リスクとは何か」の導入説明 
第2回リスクとは何か 
第3回リスクマネジメントとは何か
第4回保険の構造と特徴(1) 保険の構造・リスクプーリング
第5回保険の構造と特徴(2) リスクシェアリング・保険の機能と経済効果
第6回保険の経済分析(1) 保険の経済分析(「リスクに対する経済主体の態度」を含む)
第7回保険の経済分析(2) モラルハザード・逆選択
第8回授業第1回~第7回のまとめ 小テスト 
第9回リスクに対処する諸制度(1) 冒険貸借・無尽の仕組みと機能
第10回リスクに対処する諸制度(2) 保険の仕組みと機能 ART・デリバティブの仕組みと機能(デリバティブの詳細は、第14回授業で行います)
第11回保険契約の基礎(1) 保険契約とは何か
第12回保険契約の基礎(2) 保険契約の当事者・関係者と義務 保険契約の内容と保険契約者・被保険者
第13回保険の歴史 海上保険・火災保険・生命保険 (LMSで実施)
第14回講義内容の総まとめ① 天候デリバティブ・保険契約の内容等・小テスト解答のエッセンス
第15回講義内容の総まとめ② 学期末テスト