ジャーナリズム実習
担当者阪本 博志教員紹介
単位・開講先選択必修B  2単位 [社会学科]
科目ナンバリングSOC-206

授業の概要(ねらい)

 この授業は、本学科のディプロマポリシーのうち、「社会の問題を発見し、社会を構想することができる」「理論的な思考にもとづき実証的な調査を行うことができる」「調査・研究の成果をもとに論理的な主張を展開できる」「社会の成員としての自己を理解し、他者に対して寛容な態度をとることができる」をねらいとするものである。

 本年1月3日に本学が第9位を獲得した箱根駅伝をはじめ高校野球等、マスメディアが主催しマスメディアによって広く伝達される、メディアイベントとしてのスポーツ大会は、ジャーナリズムにおいて欠かせない位置を占めている。「ジャーナリズム実習基礎」「ジャーナリズム実習」は、このスポーツ大会を手がかりに、ジャーナリズムに対する理解を深めるものである。
 授業の具体的な進行は、次のとおりである。
 前期「ジャーナリズム実習基礎」では、テキスト(黒田勇編著『メディアスポーツへの招待』)を読み進める。発表担当者が当該章を発表する。受講者には、毎回の講読シートへの記入とその内容などを授業中に発言することが求められる。このようにしてメディアとスポーツについての基礎知識を得たのち、後期「ジャーナリズム実習」においてグループワーク(スポーツとジャーナリズムにかんする特定のテーマに沿った調査)をおこなう準備をし、後期の調査研究についての計画書を提出する。
 後期「ジャーナリズム実習」では、グループで調査・研究をおこなう。調査では、「聞蔵」「ヨミダス歴史館」「Web OYA-bunko」等MELICのデータベース(とくに新聞データベース)を活用する。そして調査で得た知見を、授業中に発表をする。そこで得たコメント等を踏まえ期末レポートを作成する。
 「ジャーナリズム実習」の授業は、「ジャーナリズム実習基礎」の履修を前提に進める。したがって、「ジャーナリズム実習」受講希望者は、「ジャーナリズム実習基礎」の履修が望ましい。
 クラス規模は、25名程度を想定している。

授業の到達目標

①新聞データベース等の活用をとおしてさまざまなメディアの特性を学ぶことで、メディアリテラシーを持って情報を分析できる力を身につける。
②スポーツとジャーナリズムの関係の調査をおこなうことをとおして、社会に対する問題意識をもって社会調査を企画しデータベース等を活用して量的・質的データを収集することができる力を身につける。
③自らの問題意識に基づき、調査研究対象とする課題を設定できる力を身につける。
④レジュメならびにレポートの作成をとおして、文献を正しく引用できる力を身につける。
⑤スポーツとジャーナリズムに対する自らの問題関心から調査研究をおこなうことで、社会と関係づけて具体的に考察して表現できる力を身につける。

成績評価の方法および基準

授業中の発表 50%
期末レポート 50%

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書
参考文献『メディアスポーツへの招待』黒田勇編著ミネルヴァ書房

準備学修の内容

 各グループのテーマに沿った先行研究を調べる。MELICにおいてデータベースを用いた調査を進める。これらについては、適宜助言する。

その他履修上の注意事項

①受講人数によって、内容や進度の調整をすることがある。
②発表予定者が当日欠席せざるをえなくなったときには、可能な範囲内ですみやかに担当教員までメールにて連絡をすること。
③「ジャーナリズム実習」の授業は、「ジャーナリズム実習基礎」の履修を前提に進める。「ジャーナリズム実習」受講希望者は、「ジャーナリズム実習基礎」の履修が望ましい。

授業内容

授業内容
第1回イントロダクション
第2回グループワーク(調査研究)をおこなう(1)。
第3回グループワーク(調査研究)をおこなう(2)。
第4回グループワーク(調査研究)をおこなう(3)。
第5回グループワーク(調査研究)をおこなう(4)。
第6回グループワーク(調査研究)をおこなう(5)。
第7回グループワーク(調査研究)をおこなう(6)。
第8回グループワーク(調査研究)をおこなう(7)。
第9回グループワーク(調査研究)をおこなう(8)。
第10回グループワーク(調査研究)で得た知見の発表をおこなう(1)。
第11回グループワーク(調査研究)で得た知見の発表をおこなう(2)。
第12回グループワーク(調査研究)で得た知見の発表をおこなう(3)。
第13回発表への講評(オンライン)
第14回期末レポートの作成と添削をおこなう(1)。
第15回期末レポートの作成と添削をおこなう(2)。