演習Ⅱ
担当者植田 隆彦教員紹介
単位・開講先必修  2単位 [経営学科]
科目ナンバリングSEM-302

授業の概要(ねらい)

(ねらい)
・SDGs、ESG投資の観点から企業経営や企業とステークホルダーの関係について考えます。
・様々な枠組みや企業の開示資料を理解して、経営のあり方やコーポレートガバナンスに関する知識を深めます。
(背景)
・地球温暖化への対応や人権への配慮など、企業に求められる課題が増えてきています。企業は、単に収益を増やすだけではなく、地球環境のあり方を踏まえた幅広い視野で様々な関係者(ステークホルダー)の意見を聞きながら持続可能な経営をすることが求められています。このような経営の変革が求められるのは規模の大きい企業だけではありません。あらゆる規模、あらゆる業種の企業に影響が及びます。企業とステークホルダーとの関係に関する基本的な知識を身につけて、社会生活のなかで役立てていってください。
(進め方)
・前期(演習Ⅰ)では企業経営に関する様々な枠組みについて理解を深めます。後期(演習Ⅱ)においては前期に学んだ枠組みを踏まえ、企業のディスクロージャー情報などを分析しながら企業経営やコーポレートガバナンスに関する知識を修得します。
・全体を通して、グループワークもとりいれ、ディスカッション、プレゼンテーションを行いながら学習していきます。
・主要なテーマの中から、興味のあるテーマについてグループワークを通じて掘り下げ、調査、分析、とりまとめ、プレゼンテーションを行う形で進めます。
(前期)
・世界経済がサステナブルな成長を達成するために必要とされている考え方、SDGs、ESG投資、投資家や企業に求められているガイドラインなどについて学習します。
・教科書を使いながら、主要なテーマについて学習し、関連するデータや資料のリサーチを行い、グループでプレゼンテーションを行います。
・教科書は、それぞれのテーマについて全体的な概要を把握する目的で使用します。
(後期)
・企業の経営体制の基本的事項について学習します。
・前期で学習した知識をベースに企業のディスクロージャー資料(開示資料)への理解を深めます。
・企業がどのように情報を発信しているか。企業ごとの特徴を分析し、比較・評価します。
(その他)
・みなさんの意向も踏まえながら進めたいと考えています。

授業の到達目標

企業のディスクロージャー、ステークホルダーとの関係について基礎的な知識を得る。
・企業とESG投資、SDGsとの関連について説明できるようになる。
・個社のディスクロージャー資料を掘り下げてビジネスモデル、ガバナンス体制などに関する理解を深め、マネジメントに関する基本的事項を修得する。
授業で取り上げる課題およびグループワークを通じて、企業経営に関するさまざまな課題について、他のメンバーと適切に協力して目標を達成する能力・態度を身につけることができる。
・人と人とのコミュニケーションの重要性を理解し、グループ内および授業に参加している他のメンバーに対して自分の意見を提示しつつ議論できる。
・問題解決に必要なデータや情報を収集し、グループ内および授業に参加している他のメンバーに理解できるように整理して示すことができる。
・プレゼンテーションに必要なデータや情報を整理し、授業に参加しているメンバーに対して、パワーポイントのスライドを用いて口頭で説明できる。
・グループ内のメンバーへの指示やアドバイス、あるいは他のメンバーからの指示やアドバイスを通じてお互いに協力しながら課題解決を図ることができる。

成績評価の方法および基準

質問、発言など授業への参加(30%)
グループワークなどへの貢献度(30%)
プレゼンテーション、課題/レポートなどの成果物(40%)

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書SDGs超入門バウンド・功能聡子技術評論社
参考文献SDGs入門村上芽・渡辺珠子日本経済新聞出版
参考文献ESG/SDGsキーワード130江夏あかね・西山賢吾金融財政事情研究会
参考文献『ESG経営を強くするコーポレートガバナンスの実践』松田千恵子日経BP社

準備学修の内容

SDGs、ESG投資および企業に関する情報について各種団体や企業のホームページを使って調べます。日常的に新聞やニュースでSDGs、ESG投資に関する情報を見るように心がけてください。
授業で分からなかったことは、次の授業までに自分で調べてみて疑問が残る場合には、授業において質問をしてください。

その他履修上の注意事項

授業への参加、チームワークを大切にしたいと思います。

授業内容

授業内容
第1回オリエンテーション。前期の振り返り。価値創造モデルについて理解する(講義+グループ討議)
第2回ESGのG(企業統治)について理解する:株式会社の基本的事項(講義+グループ討議)
第3回ESGのG(企業統治)について理解する:株式会社の機関設計(講義+グループ討議)
第4回ESGのG(企業統治)について理解する:コーポレートガバナンス・コード(グループ発表・討議+講義)
第5回企業のディスクロージャー資料について理解する:有価証券報告書について(グループ発表・討議+講義)
第6回会社のディスクロージャー資料について理解する:ガバナンス報告書(オンライン)
第7回企業のディスクロージャー資料について理解する:統合報告書(グループ発表・討議+講義)
第8回企業のSDGs・ESGへの対応:ディスクロージャーがすぐれている企業の比較・分析①(グループ発表・討議)
第9回企業のSDGs・ESGへの対応:ディスクロージャーがすぐれている企業の比較・分析②(グループ発表・討議)
第10回企業のSDGs・ESGへの対応:ディスクロージャーがすぐれている企業の比較・分析③(グループ発表・討議)
第11回企業のSDGs・ESGへの対応:ディスクロージャーがすぐれている企業の比較・分析④(グループ発表・討議)
第12回各個人が関心のある企業のSDGs・ESGへの取り組みについてリサーチ・発表①(個人発表)
第13回各個人が関心のある企業のSDGs・ESGへの取り組みについてリサーチ・発表②(個人発表)
第14回各個人が関心のある企業のSDGs・ESGへの取り組みについてリサーチ・発表③(個人発表)
第15回全体のまとめ