日本語の研究Ⅱ
担当者中沢 紀子教員紹介
単位・開講先選択  2単位 [日本文化学科]
科目ナンバリングJLN-206

授業の概要(ねらい)

 前期同様、私たちを取り巻く社会という観点に着目し、日本語の諸特徴について明らかにしていく。
私たちの使うことばは、さまざまな社会的な要素(属性・地域など)と密着に関わりを持っている。社会的属性(男性・女性)はもちろんのこと、居住する地域や(引っ越し・就職などによる)本人の社会環境の劇的変化により使用することばも変わっていく。
 本講義では、日本語の特徴をさまざまな研究分析方法を用いて探っていく。

授業の到達目標

 ・日本語を客観的に考察し、説明することができる。
 ・社会と言語のかかわりについて説明することができる。

成績評価の方法および基準

 テスト(60%)・(授業時や授業時間外の)レポート(40%)

教科書・参考文献

種別書名著者・編者発行所
教科書 講義ではプリントを配布する。
参考文献

準備学修の内容

 講義では、レポートを課すことがある。準備学修では、その際に必要な言語事例をそろえておくことが求められる。この事例採取については、講義時に指示する。

その他履修上の注意事項

 講義中は、私語厳禁とする。後期の授業内容は、前期の授業の発展的要素を含んでいる。そのため、前期の授業を受講していることが望ましい。
 講義内で感想・現在気になっている言葉などコメントを書いてもらうことがある。
 受講者多数の場合、履修制限をかけることがある。履修を希望する学生は、初回の講義に必ず出席すること。
 なお、受講者数によっては、抽選が行われる可能性があることもあらかじめ述べておく。

授業内容

授業内容
第1回ガイダンス(前期の復習と「日本語を話すこと」と「日本語について話すこと」の違い
について学ぶ。)
第2回社会言語学とは?(「階級方言」について学ぶ。)
第3回「階級方言」とは何か?
第4回「階級方言」海外の事例:トラッドギル①
第5回「階級方言」海外の事例:トラッドギル②
第6回『マイ・フェア・レディ』と階級方言。
第7回「階級方言」海外の事例:ラボフ①
第8回「階級方言」海外の事例:ラボフ②
第9回「階級方言」:日本の事例。
第10回「役割語」とは何か?:マンガやアニメにあふれる役割語について学ぶ。
第11回「役割語」とは何か?:小説やドラマにあふれる役割語について学ぶ。
第12回「医療現場と方言」について学ぶ。
第13回テスト①と解説。
第14回テスト②と解説。
第15回LMS授業:到達目標の確認を行う。また、社会の中の日本語について学ぶ。