担当者 | 望月 要教員紹介 | |
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単位・開講先 | 必修 2単位 [心理学科 2018年度以降] | |
科目ナンバリング | SEM-401 |
この演習では実験行動分析学 (The Experimental Analaysis of Behavior: EAB) についての文献研究と実験研究を行なう。EABは我々ヒトも含めた動物全般の行動,或は広く人工生命など適応的agentsの挙動の法則を研究する。この演習は受講者の希望も考慮しつつ,およそ3つの進め方を予定している。(1)ヒューマンオペラントの研究: EABの研究課題の内でも特にヒトに固有な行動に焦点を合わせた研究を行なう。この研究は,(1a) 先行研究の文献講読と討論を中心に研究史を展望する文献研究と,(1b) 文献研究を実験に発展させる研究,の2つが可能であり,「1b」型では3年次後半に簡単な実験を行なうか,4年次に卒業研究として本格的実験に取り組むかの選択が可能である。「1b」では原則として,回避随伴性と消去の効果,ヒトの強化スケジュールへの適応,衝動的選択,強化変動性選好の何れかの課題に取り組む。(2) ヒト以外の動物を対象とした研究: 文献の講読と討論により研究課題を探り,それと並行して春学期から実験の準備を始め,秋学期は主に実験研究に充てる。
上記「1a」では,ヒューマンオペラント研究の主要な課題と研究成果とその意義について説明できること。「1b」では,これに加え,自分自身で研究課題を探し出し,それを解明するための実験を計画し,必要な準備を整えた上で実験を実施してその結果を分析・検討し,それらの成果をレポートにまとめられること。「2」では「1b」に加えてヒト以外の動物を使ったEAB実験に求められる基本技術を習得し,実験を実施してその成果をレポートにまとめられること。
授業中の発表と実験を行なう場合は実験とその準備の遂行 (50 %),学期末レポートの完成度 (50 %) で成績を決定する。学期末レポートを提出しない者には単位は与えない。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 教科書は使用しない。 | ||
参考文献 | 文献,資料,参考書については授業中に随時紹介する |
文献を紹介する場合は,研究の背景や関連論文も含め,充分に理解した上で発表すること。実験研究を行なう際は,先行研究を充分に理解し,各自が明確な問題意識をもって臨むこと。
『学習心理学I・II』および『心理学基礎実験実習』の単位を既に取得していることを原則とする。併せて『生物心理学I・II』の単位も取得していることが望ましい。実験やその準備 (実験装置の調整と製作,プログラミングなど) は,授業時間とは別の時間に各自で取り組むことになる。 特にヒト以外の動物を研究対象にする場合は,休日や長期休暇中も含め,実験動物の飼育管理に当たる必要がある。初回の授業で,各自の研究課題の選定を行なう。必ず出席すること。授業資料の配付,必要な連絡はLMSで行なう。履修者は定期的に閲覧すること。
回 | 授業内容 |
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第1回 | ヒューマンオペラント研究,ヒト以外のEAB研究の概要についての講義。 |
第2回 | 主要な先行研究,過去に学生達が実施した研究の紹介。 |
第3回 | 研究課題と研究計画の検討 (1) |
第4回 | 研究課題と研究計画の検討 (2) |
第5回 | 学生による課題論文の紹介(発表)と討論 (1) |
第6回 | 学生による課題論文の紹介(発表)と討論 (2) |
第7回 | 学生による課題論文の紹介(発表)と討論 (3) |
第8回 | 学生による課題論文の紹介(発表)と討論 (4) |
第9回 | 実験研究の中間報告と討論 |
第10回 | 学生による課題論文の紹介(発表)と討論 (5) |
第11回 | 学生による課題論文の紹介(発表)と討論 (6) |
第12回 | 学生による課題論文の紹介(発表)と討論 (7) |
第13回 | 実験研究の成果報告 (1) |
第14回 | 実験研究の成果報告 (2) |
第15回 | 全ての発表のまとめと討論 (online) |