担当者 | 早川 友恵教員紹介 | |
---|---|---|
単位・開講先 | 必修 2単位 [心理学科 2018年度以降] | |
科目ナンバリング | SEM-401 |
自分や自分の置かれた状況を把握して適切に行動するために、「感じる」ことは、きわめて重要である。私たちが生きていく上で必要とする情報の80%は視覚によっていると言われている。本演習では視覚を中心モダリティとして取り扱い、様々な観点およびアプローチで、ヒトの「こころ」の特性を明らかにしていく。研究手法には、行動実験や視線・重心動揺・脳波・自律神経系機能計測を用いる。
研究テーマは、各自の希望で決めていく。現在 取り組んでいることは、スポーツ視覚や視覚障害に関連する注意で拡大する周辺視野の見え方、光過敏や重心制御能力と自閉症の関係、視線制御と自己制御能力など社会性との関係、全体像を把握する時の脳波の振舞いなどであるが、もっと身近な簡単な課題にていねいに取り組むのも良いと思う。春期は主に研究計画の立案・予備実験を行う。
自身の研究テーマを通じて、ヒトの「こころ」の特性やメカニズムを明らかにしていくことで、以下の能力を身につける。
①研究倫理に配慮しながら、研究を計画し、データを収集できる
②自ら仮説を立て、扱う構成概念を明確に定義できる
③心理学的問いを解明するために、具体的な研究方法を提起できる
④データ分析結果を科学的に評価し、批判的に検討できる
⑤データ分析結果を総合的に考察し、立てた問いに対して柔軟な解釈を還元できる
⑥論理的思考に基づき、相手に伝わるプレゼンテーションができる
⑦心理学的課題に対し、自分の意見をもち主張できる
⑧自らの心理学の知識や技術を実社会の中で幅広く活用することができる
設定したテーマをやり遂げる準備力を総合的に評価する。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
---|---|---|---|
教科書 | 特になし | ||
参考文献 | 『スタンダード感覚知覚心理学 (ライブラリスタンダード心理学)』 | 綾部早穂, 熊田孝恒 (編) | サイエンス社 |
参考文献 | 『よくわかる認知科学』 | 乾敏郎, 川口潤, 吉川左紀子 (編) | ミネルヴァ書房 |
参考文献 | 『ピネル バイオサイコロジー 脳—心と行動の神経科学』 | ピネル(著), 佐藤敬他(訳) | 西村書店 |
文献を事前に読み、議論が出来るよう準備すること。
自ら問題を発見し、ディスカッションを重ねる中で解決していく。知覚心理学、認知心理学、神経・生理心理学、社会心理学を中心として、発達心理学・臨床心理学の知識が、本科目の学修を助ける。
回 | 授業内容 |
---|---|
第1回 | 演習全体のオリエンテーションを行う。 |
第2回 | 知覚の機能解剖について理解する。 |
第3回 | 脳の機能解剖について理解する。 |
第4回 | 研究テーマ決め、関連分野の文献の調査を開始する。 |
第5回 | 研究テーマに関する、関連分野の文献の調査を行なう。 |
第6回 | 研究テーマに関する、関連分野の文献の調査を行なう。 |
第7回 | 研究テーマに関する、関連分野の文献の調査を行なう。 |
第8回 | 研究計画を立案し、グループで議論する。 |
第9回 | 研究計画を立案し、グループで議論する。 |
第10回 | 研究計画を立案し、グループで議論する。 |
第11回 | 研究計画を立案し、グループで議論する。予備実験を行ない、研究の実現性を検証する。 |
第12回 | 研究計画を立案し、グループで議論する。予備実験を行ない、研究の実現性を検証する。 |
第13回 | 研究計画を立案し、グループで議論する。予備実験を行ない、研究の実現性を検証する。(オンライン) |
第14回 | 研究計画(目的・方法・予想される結果など)を発表する。 |
第15回 | ヒトの視覚特性について、総合的ディスカッションを行なう。 |