担当者 | 岩崎 淳教員紹介 | |
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単位・開講先 | 選択必修 2単位 [経済学科] | |
科目ナンバリング | ECP-401 |
本講義では、これまでに学んだマクロ経済学の知識や考え方を総合的に振り返りながら、コロナ禍が経済に及ぼした影響を分析する。具体的には、GDPの構成要素や金融・財政政策の役割、金融の役割、グローバル化の影響などマクロ経済学の基本的知識を復習しつつ、コロナ禍が日本や世界の経済(GDP、物価や雇用など)に及ぼした影響やそれに対する経済政策対応、金融市場などへの影響を学ぶ。
今回のコロナ禍は、その世界経済に及ぼした影響などを勘案するとマクロ経済の観点からみて歴史的な重要性を持つイベントと考えることができる。この問題をマクロ経済学の観点から説明・議論できるように知識や考え方を整理しておくことは、経済学科の学生にとって非常に有意義なことと思われる。
①マクロ経済学の基本的な知識を総合的に振り返りつつ、マクロ経済にコロナ禍が及ぼした影響を分析する。
②コロナ禍が経済に及ぼした影響につき、マクロ経済学の観点から、自らの理解を基にして他者と議論ができるようになる。
・各講義(初回及び最終回を除く)の最後にLMSを用いて行われる小テスト(各4点満点):52%
・期末テスト:48%
・講義内で学生を指名して質問を行い、これに対応した学生には(解答の正誤を問いません)単位取得判断等に際し必要に応じて期末テストでの若干の点数としてカウントすることがあり得ます
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 |
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教科書 | 基本的に以下の教科書を参考に行いますが、各自が「入門マクロ経済学」の講義で用いた教科書を使うことで問題ありません。 | ||
教科書 | 『やさしいマクロ経済学』 | 塩路悦朗 | 日経文庫、日本経済新聞出版社、2019年 |
教科書 | 『アセモグル/レイブソン/リスト マクロ経済学』 | D・アセモグル他 | 東洋経済新報社、2019年 |
参考文献 | マクロ経済学には多くの参考書があり、以下その一例を示しますが、各自の問題意識、知識レベルなどによりいろいろ探してみて下さい。 | ||
参考文献 | 『アセモグル/レイブソン/リスト 入門経済学』 | D・アセモグル他 | 東洋経済新報社、2020年 |
参考文献 | 『マクロ経済学・入門(第5版)』 | 福田慎一、照山博司 | 有斐閣アルマ、有斐閣、2016年 |
参考文献 | また、講義では日本銀行の「経済・物価情勢の展望」やIMF「世界経済見通し(World Economic Outlook)」などを用います。 | ||
参考文献 | |||
参考文献 |
【事前学修】
講義前日にLMSに掲載される講義用資料を打ち出して予習するほか、教科書ならびに参考書の該当箇所を予習し、不明個所を認識する。
【講義時】
打ち出した講義用資料に適宜書き込みを行い、理解を深める
【事後学修】
書き込みを行った講義用資料、教科書ならびに参考書の該当箇所を読み直し、理解を改めて確認した上で、不明個所が理解できたことを確認する。不明個所が残った場合には教員にメールを通じて、あるいは講義時に問い合わせる。
【必要時間】
当該期間に30時間以上の予復習が必要。
・各講義(初回及び最終回を除く)の最後に行われる小テストは、講義中にLMSを用いて行います。小テスト受験はその後1週間(基本的に小テストを行った講義の次の講義の前日まで)可能とします。また、最初の受験で満点が取れなかった場合、改めて復習し、受験しなおすことが可能なように複数回受験可能とします(但し、受験時にシステムトラブルが発生すると複数回受験できないこともありますので注意して下さい)。
・なお、小テストの問題、解答選択肢の内容は講義内でしか公開しません(オンライン講義時を除く)ので、講義出席が前提となりますが、就職活動などでやむを得ず欠席の場合は、LMSで収録された講義を視聴した上で基本的に次回講義の前日までに小テストを受験することとなります
・小テストに備え、講義には学内ポータルサイトに接続可能なスマホ等の端末を準備しておいて下さい
・講義時には、講師が受講者確定後に作成する座席表に従って着席して下さい
・欠席の場合は、講師のメールアドレス(講義時に公開します)に事前にその旨と事由を連絡することが必要です
・難しい、あるいは理解できなかった内容、その他講師への連絡事項等については、講義内で公開される講師のメールアドレスに対してコメント、質問等を送付して下さい(LMSのメッセージ機能は利用しないで下さい)
・小テストの問題、解答については、基本的に小テストを行った講義の次の講義で説明します
・この科目と学位授与方針との関連をカリキュラムマップを参照し理解して下さい
・講義中の私語等,他の受講生の妨げとなる行為があった場合には,警告を行ったうえで退出指示や成績評価における大幅減点,もしくは不合格とする場合があります。
回 | 授業内容 |
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第1回 | 講義オリエンテーション ― 講義の目指すもの、進め方、評価方法について説明し、経済学の歴史の概略等を復習 |
第2回 | コロナとGDP(1) ― GDPとは何かについて復習し、コロナのGDP全体への影響について学ぶ |
第3回 | コロナとGDP(2) ― コロナがGDPを構成する各要素に及ぼす影響を学ぶ |
第4回 | コロナと世界経済 ― コロナによる各国への影響の違いを把握したうえで、そうした差異をもたらす要因について学ぶ |
第5回 | コロナと物価 ― コロナが物価に及ぼした影響を学ぶ |
第6回 | コロナと雇用問題 ― コロナが雇用に及ぼした影響を学ぶ |
第7回 | コロナと財政政策 ― コロナ対応でとられた財政政策とその背景や効果について学ぶ |
第8回 | コロナと金融政策 ― コロナ対応でとられた金融政策について学ぶ |
第9回 | コロナと金融制度・市場 ― コロナの影響につき金融制度・市場の観点から学ぶ |
第10回 | コロナと為替レート、国際収支 ― 為替レートや国際収支の動向からコロナの影響を学ぶ |
第11回 | コロナ危機とリーマンショック(オンライン講義、LMSによるオンデマンド方式) ― マクロ経済からみた両経済ショックの相違と類似点を学ぶ |
第12回 | コロナと経済成長 ― 経済成長理論からみたコロナ問題を学ぶ |
第13回 | コロナと日本経済 ― コロナ禍の下で観察されたマクロ経済面の我が国経済の課題について学ぶ |
第14回 | コロナとグローバリゼーション ― コロナの世界的感染と経済のグローバル化について学ぶ |
第15回 | コロナとマクロ経済 ― 前期の学習内容の振り返り、主要論点の整理、習熟度確認 |